【大洪水】ベネズエラ 9000人が徒歩で集団避難 ナイジェリアは200万人影響か(2022年10月19日)

【大洪水】ベネズエラ 9000人が徒歩で集団避難 ナイジェリアは200万人影響か(2022年10月19日)

【大洪水】ベネズエラ 9000人が徒歩で集団避難 ナイジェリアは200万人影響か(2022年10月19日)

 大規模な洪水被害が続いている南米ベネズエラで緊迫の事態となっています。危険なジャングルを徒歩で移動する約9000人の難民。一体どこに向かっているのでしょうか。

 大きな荷物を抱えて険しい山道を進んでいく集団。

 足元は泥でぬかるんでいます。

 なかには子どもをおぶったまま歩く人など、家族連れの姿が目立ちます。

 コロンビアとパナマ国境のジャングル。

 彼らはベネズエラから逃げてきた約9000人の難民。

 徒歩でアメリカを目指しているのです。

 急斜面でぬかるんだ道や一歩間違えれば崖下に落ちてしまうような道も…。

 さらには流れの早い川までをも渡り、国境を目指します。

 このジャングルには武装組織が潜んでいて、これまでにも多くの難民が命を落としてきた危険な場所でもあります。

 なぜ、ここまで危険を冒してアメリカを目指すのでしょうか。

 ベネズエラでは今月に入ってから豪雨による大規模な地滑りが発生するなど水害が継続していてり、これまでに50人近くが死亡したと海外メディアは伝えています。

 元々は政情が不安定なため、難民が増えていましたが、長引く自然災害によって、さらに難民の増加に拍車が掛かっているというのです。

 ベネズエラからの難民:「この旅は私の子どもたちの未来と家族のため」

 一方、アフリカ西部のナイジェリア。

 過去10年で最悪の洪水が発生。

 約1カ月の間、このような状態が続いています。

 住民は本来、道路であるはずの場所を船で行き来する一方、わずかに残った“道”には長蛇の車の列ができていました。

 CNNによりますと、これまでに600人以上が死亡し、200万人に影響を及ぼしていると言います。

 洪水の原因の1つは9月半ばに降った異常な大雨です。

 しかし、これだけ洪水がが長引ているのにはもう1つの理由が…。

 それが、隣国のカメルーンにあるダムです。

 ナイジェリア東部の国境から約75キロ離れた場所にあるラグドダム。

 たまった水の放流が大雨の降った最中の9月20日に
行われたのです。

 ラグドダムから放流された水はベヌエ川をたどりナイジェリア国内へ。

 河川近くにある集落が、さらなる洪水被害を受けることになったというのです。

 ナイジェリアの人道問題相は、ツイッターで「今回の(放流による)洪水についての警告と情報は十分あったが、国、地元政府、コミュニティーは留意していなかったようだ」とコメントしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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