【憤りのワケ】スピーキングテストで“大混乱”都立高入試 フィリピンで採点(2022年10月19日)

【憤りのワケ】スピーキングテストで“大混乱”都立高入試 フィリピンで採点(2022年10月19日)

【憤りのワケ】スピーキングテストで“大混乱”都立高入試 フィリピンで採点(2022年10月19日)

 京都工芸繊維大学名誉教授・羽藤由美さん:「受験生であり、保護者の納得感を得ることがすごく大事だと思う。納得感が全く得られていない状態」

 19日に都庁で開かれた反対会見。憤りの訳は…。

 来月27日に実施される予定の都立高校入試のスピーキングテストです。

 公立中学校の3年生約8万人が対象で、“英語で話す力”を評価。結果は学力検査の得点と調査書点に加えられます。

 小池百合子都知事:「スピーキングは極めて重要だという認識を持っております」

 スピーキングテストの一体、何が問題なのでしょうか。

 慶應義塾大学名誉教授・大津由紀雄さん:「外国人が、その言語を主にしない人が話した音声データを提供されて、ある一定の基準で評価しなさいと言われた時に、仮に専門家であっても極めて難しい作業である」

 テストはベネッセコーポレーションと都が共同で実施予定。採点はフィリピンで行われます。

 今回、採点の基準があいまいで、力を正当に評価できるのかなどと異議が出ています。

 都の教育委員会は採点について高度な英語力を有し、基準を満たした人のみが行うことなどを理由に、公平、公正性は確保されると反論。予定通り実施する構えです。

 学習の現場は…。

 スクールIE南砂センター校・矢部沙織教室長:「中学3年生向けに、この夏から本格的に(スピーキングテストの)対策を始めている。いずれにせよ、生徒の夢をかなえることは我々としても変わらないので、そこに向けて精一杯サポートできるようにしていく」

 中学3年生:「過ぎたことは仕方がないので、前を向くしかないかなというのが中学生の感想です」「最初の試みだと思うので、受験生ですけど上から目線になるが大目に見るという感じ。スピーキングテストをきっかけにしゃべれるようになったりとか、しゃべることを意識したりとかが多くなったと思うので、それはすごく良いと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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