【独自】高級メダカ“悪質販売” 卵育てたら“普通”だった…4カ月後「形違う品種」【もっと知りたい!】(2022年10月19日)

【独自】高級メダカ“悪質販売” 卵育てたら“普通”だった…4カ月後「形違う品種」【もっと知りたい!】(2022年10月19日)

【独自】高級メダカ“悪質販売” 卵育てたら“普通”だった…4カ月後「形違う品種」【もっと知りたい!】(2022年10月19日)

 今、空前のメダカブームです。品種改良された鮮やかなメダカが人気となっています。高いものでは、一匹100万円の値がつくこともあるそうです。その人気の裏で、悪質な販売も後を絶ちません。

■“泳ぐ宝石”飼育しやすさも人気の理由

 キラキラと光輝く体。頬が赤く染まったように見える顔。東京・八王子にある専門店で売られているのは、品種改良された、いわゆる“ブランドメダカ”です。

 めだかやドットコム・青木崇浩代表:「こちらは三色系のメダカで、オス・メスで交配しても、同じような柄や良い個体のメダカが生まれにくい」

 赤と黒の模様が入った錦鯉を小さくしたようなメダカ「三色錦」は、体長2.5センチながら、オス・メスのペアで8000円です。

 「朱赤バタフライ」は、1匹3000円。上から見ると反射した光で、輝いて見えるのが特徴です。ヒレが長い黒のメダカ「五式ヒレ長」も人気だといいます。

 客:「見ていて、1匹1匹、色も違って楽しい」「そんなに神経質にならなくても、飼いやすい」

 コロナ禍のおうち需要も相まって広がる、空前のメダカブーム。“泳ぐ宝石”とも言われる見た目の美しさに加え、小型の水槽で飼育しやすいのも人気の理由です。

■次々と新種誕生 「信長」は一匹100万円 

 さらに、メダカは成長が早く、生まれて2、3カ月ほどで卵を産むことができるようになるなど、短い期間で品種改良を楽しめるのも大きな理由です。

 青木代表:「メダカを掛け合わせて、新しい品種を作っていくというのも、一つのロマン」

 毎年、次々と新種が誕生し、その数は600種類以上ともいわれています。

 過去には、別の店で一匹100万円の値が付いた貴重なものもいました。それが、通称「信長」と呼ばれるメダカです。

 瞳孔が小さく、鋭い眼光が特徴。2010年に1匹誕生したきりで、その後、同じ特徴を持つメダカは生まれていません。

■悪質販売 卵を育てたら…“普通”メダカ

 こうしたメダカブームの裏で増えているのが、インターネットでの取引を巡るトラブルです。

 京都府に住む39歳の男性は、ネットオークションで「ドラゴンブルー」と呼ばれるメダカの卵を落札しました。

 ドラゴンブルーは、ヒレが上下対称で青い光沢があるのが特徴、成体ならオス・メスのペアで2000円ほどする人気の品種だといいます。

 ところが、育ててみると、まるで違うメダカだったのです。

 被害に遭った男性:「ちゃんと調べてみたら、違うものだったと気付いた」

 インターネットオークションでドラゴンブルーと呼ばれる美しいメダカの卵を25個500円で落札し、成長を楽しみに育てたという男性。ところが…。

 被害に遭った男性:「成長してみたら、(ヒレの)形が違う品種だった」

 本物のドラゴンブルーは、ヒレが上下ともに大きく、同じ形をしています。しかし、男性が購入した卵から孵化(ふか)したメダカは、背ビレが小さく、形が全く違っていたのです。

 結局、お目当てのブランドメダカではないことが判明し、だまされたと気が付いたのは、購入から4カ月ほど経った後でした。

 代金はすでに出品者の元に渡っていて、どうすることもできなかったといいます。

 被害に遭った男性:「そういう詐欺というのには、悲しい気持ち。生き物を扱う人としては悲しくなる。やっぱり」

■“悪質被害”完全に防ぐのは困難も…

 メダカ販売店で話を聞くと、卵や孵化したばかりのメダカは、特徴を見分けることができないといいます。

 青木代表:「1カ月から2カ月くらいして、ある程度の大きさにならないと、柄も出てこないし、本当に分からない。小さな段階では、判別は不能」

 ネットでの取引を巡っては、他にも画像を色鮮やかに加工して新種と偽ったり、高価なブランドメダカの画像を無断で転用して、出品したりする悪質なケースもあるといいます。

 購入した卵が死んでいて、孵化しなかったなどのトラブルも相次いでいます。

 ただ、こうした被害を完全に防ぐのは難しいと話します。

 青木代表:「販売をしている人にその旨を伝えて、誠意ある対応をしてもらうという方法以外ない。そういったもの(リスク)を理解したうえで、購入を決めないと嫌な思いをすることになる。できれば、自分の信用できるショップで、自分がこれが欲しいと指を差して買うようであってほしい」

(「グッド!モーニング」2022年10月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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