マイナカード“事実上の義務化”…市役所に問い合わせ殺到 “写真の撮り直し”希望も(2022年10月18日)

マイナカード“事実上の義務化”…市役所に問い合わせ殺到 “写真の撮り直し”希望も(2022年10月18日)

マイナカード“事実上の義務化”…市役所に問い合わせ殺到 “写真の撮り直し”希望も(2022年10月18日)

 再来年に健康保険証と統合される見通しになったマイナンバーカード。自治体には、交付を希望する人が殺到しています。

■市役所に“問い合わせ”殺到

 一日の電話での問い合わせは20件以上。多い時で窓口来場者はおよそ100人。千葉県の匝瑳市役所は、マイナンバーカードに関する対応に追われています。その理由は…。

 河野太郎デジタル大臣:「マイナンバーカードと健康保険証の一体化に向けた取り組みについて、マイナンバーカードの取得の徹底、カードの手続き、様式の見直し、この検討を行ったうえで、2024年度秋に、現在の健康保険証の廃止を目指すということに致します」

 13日、河野大臣が、2024年秋に今の健康保険証を廃止し、マイナンバーカードとの一本化を目指すと発表しました。マイナンバーカードの“事実上の義務化”です。

 先月末時点で、マイナンバーカードの交付枚数率は全国で49%と、国民の半数がカードを取得していません。

 申請に来た男性(68):「これから保険証がなくなっちゃうっていうから、じゃあせっかくだからやっておこうかなと」

 申請に来た女性(50代):「紙ベースの保険証がなくなっちゃうって。今、保険証は紙ベースなので、それは困るなと思って慌てて来ました」

■「適当な写真」撮り直し希望者も

 駆け込み申請が増えている匝瑳市。マイナンバーカードの交付枚数率が37.5%と、千葉県で最も低い数字です。

 一方で、申請率はおよそ50%と、半数の市民が申請しています。申請率と交付率で、10%近く差が出ているのはなぜなのでしょうか?

 匝瑳市役所市民課・林鉄也課長:「通常の場合は、1カ月から1カ月半申請してから交付までかかる。約1カ月半の間に(受け取りを)忘れてしまう。市役所のほうからは、交付の通知文書を出しているが、どうしても面倒になってしまうという考えになってしまうのかなと」

 取材中、マイナンバーカードを申請したものの、受け取りに来ていない人から問い合わせがありました。

 匝瑳市役所職員:「一度、出来上がってしまったカードに関しては変えられないので。もし変えたいということだと、今できているカードを受け取らず、取りやめして頂いて、もう一度申請し直すような形になる」

 すでに市役所に届いているマイナンバーカードを作り直したいという電話です。その理由は、「健康保険証とマイナンバーカードの一本化」にありました。

 職員:「写真をこんなに、例えば保険証だったり、ポイントだったり、色々な場面で使うことを想定していなくて、結構適当にスマートフォンで撮ってしまって、写真を撮り直したいということで」

 申請だけして忘れていた人が、今回の健康保険証との一本化の報道を見て思い出すというケースも多いといいます。

 職員:「(申請が)1年前とかの方も、度々いらっしゃいます。結構昔の申請の方が、今いらっしゃってたりとか。申請に改めて来たが、実は前に作って受け取ってないだけの方も多い」

■出張窓口開設など“申請数増加”へ

 窓口業務の後は、国から届いたマイナンバーカードの交付準備を行います。

 職員:「本来だったら日中、処理を終わらせたいところだが、窓口が混んでいて、なかなか手が付けられなくて。やっと始めると、この時間になってしまう」

 こうした状況のなか、匝瑳市では、防災行政無線で呼び掛けたり、出張窓口を開設したりするなどして、さらなる申請数の増加を目指しています。

 林課長:「すべての市町村が足並みをそろえて、健康保険証の利用に入る時は、うちの市だけできないのではなくて、同時にやれる。ほとんどの国民がカードを持つ段階で、私たちも全市民が持てるように努力したい。もし何か(方法が)あったら、逆に教えて頂ければ幸い」

(「グッド!モーニング」2022年10月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事