“爆買い”新名所…職人技術に驚嘆…水際緩和&円安 箱根は宿泊客7割が外国人の宿も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年10月17日)
全国旅行支援を利用した日本人の観光客と、円安の影響で来日した外国人観光客で神奈川県の箱根は混雑しました。宿泊客の7割が外国人という旅館もあったそうです。
■外国人観光客「日本に来られて夢が叶った」
水際対策の緩和と全国旅行支援が始まって最初の週末。箱根の道路は大渋滞、商店街は観光客であふれ、空前の大混雑となりました。
なかでも目立っていたのは、個人旅行が解禁され、箱根に殺到した多くの外国人観光客でした。宿泊客の7割が外国人という旅館もあります。
オーストラリアから来た観光客:「(Q.どうして箱根に来たんですか?)有名な場所だし、山とか、富士山が見たかったんだ。4日前に来て、1週間滞在するつもり」「(Q.水際対策が緩和されてから来た?)ザッツライト(その通り)」
アルゼンチンから来た観光客:「ビザなしで旅行できなかったから、今まで友人から誘いを受けても、日本に来られなかったけど、今回、日本に来られて夢が叶ったわ」
外国人観光客に特に人気だったのは、箱根の山に囲まれた「芦ノ湖」です。
タイから来た観光客:「景色が大好きで、前に1回来たことがあるから、また来たんだ。周りを散策して、お寺と神社を回るつもり」
湖の南北をつなぐ観光船も大盛況。甲板は、ほぼ外国人観光客で埋め尽くされています。アメリカから来た男性はなんと、箱根で新婚旅行。前々から計画していたといいます。
新婚旅行でアメリカから来た夫婦:「日本の文化が前から好きだったんだ。3月に結婚して、日本に行くことを考えていたけれど、10月に時期をずらしたんだ。そのタイミングで水際対策が緩和されたので、ラッキーだったよ」
大切な人と会うために日本を訪れた人たちも、船に乗っていました。
ドイツから来た家族:「息子が日本に1年半留学しているので、家族で会いに来たんだ。2週間だけ滞在するよ」
仕事のためスウェーデンから来た客:「ビジネスで来ました」「(Q.きょうはつかの間のお休み?)その通りです。1日休みです。先週もですが、来週もたくさんのミーティングがあります。でも、日本のお客さんに会って、話ができて良かったです」
■芦ノ湖…亡き母しのぶ旅「日本が好きだった」
一方、一人で桟橋近くにいた男性、なぜか船に乗らずに写真を撮っています。
アメリカから来た観光客:「(Q.乗らないんですか?)今の船には乗らなかったけど。次の船に乗るつもりです。出港を撮影したくて待っていたんだ。このクルーズを長い間楽しみにしていたよ」
アメリカからきたドミンゲスさん(50代)。趣味の一人旅をSNSで紹介しているといいます。
芦ノ湖に浮かぶ船を撮影するため、自分が乗る船の時間より一足早く来ていたのです。
ドミンゲスさん:「日本の伝統的な文化に興味があります。長い歴史がありますよね。日本に来られてうれしい」
どうしても乗ってみたかったという船に、ついに乗船。早速、景色をパシャリ。
ドミンゲスさん:「(Q.風景は、どうですか?)素晴らしい。気温も天気も、すべて良い」
その後も、熱心にカメラを構えるドミンゲスさん。実は、特別な思いを持って日本に来ていました。
ドミンゲスさん:「20年前に、母と姉が仕事で日本に来たんです。母は2年前に亡くなりましたが、日本の文化、伝統が好きだったんです」
2年前に亡くなった母を悼むため、母の思い出の地、日本を訪れていたのです。
ドミンゲスさん:「友達と一緒に、また来たいと思います」
■大涌谷で“富士山”見えず「また来るよ」
標高1000メートルを超える大涌谷にも、多くの外国人観光客の姿がありました。
水際対策が緩和された当日に、スイスから来たカップル。
スイスから来た観光客・フローリンさん:「ツアーではなく、個人で旅行できるようになったのが良いね。そうじゃなかったら、日本に来なかったと思う」
初めての日本観光で、見るものすべてが新鮮だという2人。
フローリンさん:「何で手に水をつけているんだろう?」
スイスから来た観光客・タチアナさん:「なるほど、清めるってことね」
大涌谷に来た目的の一つは、富士山です。
フローリンさん:「富士山は、あっちの方向?」
富士山を見に展望台に向かいますが、2人を悲劇が襲います。
フローリンさん:「あれじゃないか。あそこに見えるのが富士山?NO」
雲と霧で、視界はほとんど真っ白。唯一見える山影が、富士山ではないかと期待します。何度も案内板を確認しますが、最後まで富士山は見えませんでした。
フローリンさん:「もう一回、ここに来る理由ができたよ。晴れた日に富士山を見にね」
■爆買い“新名所”…職人の技術に驚嘆
円安の後押しもあり、街には買い物袋を手に歩く多くの外国人観光客の姿がありました。
タイから来た観光客:「50万円は使ったわ。1人50万円ずつね」
日本にしかないモノを買いにやって来る外国人もいます。
調理器具や食器など、業務用から一般家庭向け商品まで何でもそろう東京・浅草の「かっぱ橋道具街」。浅草と上野の間に位置し、南北およそ800メートルのなかに170以上の店がひしめき合う“食の商店街”です。
アメリカから来た家族は、色と模様が日本らしいと丼ぶりを2つ購入。
アメリカから来た観光客:「ラーメンのための器を買った。円がとても安いから、すごくいいタイミング。(たくさん買い物するために)これくらいの大きなかばんを用意しないと」「まだまだいっぱい買いたいね」
“食の商店街”らしく、こんなものを買う人もいます。
オーストラリアから来た観光客:「ギョーザ~。シュリンプ(エビフライ)」
海外では珍しい“食品サンプル”に一目ぼれしたといいます。
オーストラリアから来た観光客:「彼女のために、日本っぽいものを買ってみたんだ」
職人が一本一本丁寧に作り上げた包丁が並ぶ店では、カナダから来た夫婦が、目の前に並べられた包丁を見ながら真剣な表情を浮かべます。
カナダから来た観光客:「色んな場面で使うつもりなんですけど、メインは肉を切ることが多いですね」
釜浅商店 エスクデロ ジェレミーさん:「それでは、色んなサイズの包丁を持ってきますので、そこから選びましょうか。こちらは伝統的な日本の包丁です。この包丁は垂直に刃を入れないといけません」
店員の説明を受けながら悩み続けることおよそ50分。
カナダから来た観光客:「よし。じゃあ、これにしよう。詳しく説明してくれたから、日本の包丁のことがよく分かったよ。日本の職人の技術は素晴らしく、ぜひとも買いたいと思った」
刃の表面に、独特の美しいまだら模様が浮かぶ2本の包丁に決定。砥石(といし)とまな板も併せて購入することにしました。合計金額は5万円です。
カナダから来た観光客:「円安で、すごくいい買い物ができたわ。日本に来て良かった!」
エスクデロ ジェレミーさん:「円が安いので、以前よりもうちょっといいもの。想像していたものより、上のレベルのものを買う方がいる」
■秋葉原…フィギュア、レトロゲーム“爆買い”
“サブカルチャーの街”秋葉原も、外国人観光客でにぎわっていました。
ドイツから来た観光客:「アニメのフィギュアとか、漫画を買いに来ました」「ドイツで買うと、日本の3倍から4倍はするよ」
イタリアから来た観光客:「アニメ、聖闘士星矢。ベリーポピュラーアニメ」
ひと際、大きなフィギュアを購入した人もいました。
フランスから来た観光客:「娘のプレゼント」
娘のために1万5000円のフィギュアを購入したという男性。しかし、プレゼントはこれだけではなく、かばんの中から出てきたのは娘が欲しがっているグッズや服などの写真その数、なんと52枚。
フランスから来た観光客:「今、娘のために探しているところなんだ」「(Q.値段も、結構かかりそうですけど?)お金は、たくさん用意してきたよ」「(Q.今、持ってきているご予算って?)10万円。この後も、店を回って、娘の欲しいものを探す予定だよ」
そして、外国人に人気なのは…。
アメリカから来た観光客:「これは、すごく欲しいです」
年代物のゲームを扱うお店には、真剣な眼差しで、商品を見つめる外国人客の姿がありました。
この1週間で、外国人客が急増。お店にやってくる客の7割が、外国人だといいます。
アメリカから来た観光客:「子どものころ、家族がよくゲームを買っていたから、それで(レトロゲームが)好きになったんだ。子どもに戻ったみたいだよ」
日本のゲームが好きだという男性の手には、大きなゲーム機があります。
アメリカから来た観光客:「きょうは、セガサターンとスーパーファミコンを買いに来たんだ。日本は安いよ。アメリカだと3万円くらいするからね」
店内を見て回る男性。次々とゲーム機やゲームソフトを手に取り、レジに向かうころには、両手がいっぱいに。あまりの量の多さに、手に持っていたゲームソフトを落としてしまいます。
男性は、合計4点およそ2万3000円分を購入しました。
アメリカから来た観光客:「今、為替が良くて物が安いから、買い物がしやすいね。観光客がたくさん来て、日本の経済が良くなればいいなと思うよ」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年10月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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