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寅年の参院選“ジンクス”破れる? 「賃上げ」めぐり岸田総理の手腕は(2022年1月17日)
17日、通常国会が召集されました。岸田総理大臣は施政方針演説で新型コロナ対策を最優先課題に掲げ、ワクチンの3回目接種を「ペースアップさせる」と強調しました。
17日から始まった通常国会で岸田総理大臣、最優先課題は新型コロナ対応とし、医療体制の拡充や3回目のワクチン接種を加速させると表明。
岸田総理大臣:「3月以降は追加確保した1800万人分のワクチンを活用し、高齢者の接種を6カ月間隔で行うとともに、一般向け接種も少なくとも7カ月、余力のある自治体では6カ月で接種を行います」
「聞く力」をアピールする岸田総理らしく、朝令暮改との批判を意に介さない覚悟も示しました。
岸田総理大臣:「一度決めた方針でも、より良い方法があるのであれば、ちゅうちょなく改め柔軟に対応を進化させていく所存です」
その岸田総理、見据えているのは夏の参議院選挙です。
テレビ朝日政治部官邸担当・今野忍記者:「寅(とら)年の今年、岸田総理にとって最大の関門は参議院選挙です。寅年の参議院選挙にはジンクスがあって、前回(2010年)の菅総理は惨敗することで『ねじれ国会』を招き、その前(1998年)の橋本総理に至っては、惨敗することによって退陣にまでつながっています」
政府与党は参議院選挙を見据えて結果を出すことを重視。野党側と激しく対立する対決法案は提出せず、6月15日まで150日間の会期も延長しない方針で、安全運転に徹する方針です。
テレビ朝日政治部官邸担当・今野忍記者:「寅年のジンクスを打ち破る秘策として掲げるのが、何と言っても『賃上げ』です。ただ、この賃上げには今、新型コロナのオミクロン株が拡大していくなかで、本当にそれがどこまで実現できるのか、まさにその手腕が問われようとしています」
岸田総理大臣:「近年、賃上げ率の低下傾向が続いていますが、このトレンドを一気に反転させ、新しい資本主義の時代にふさわしい賃上げが実現することを期待致します」
賃上げについては野党側も論戦の構えをみせています。
立憲民主党・泉代表:「若者の所得の大幅引き上げと言うんだけども具体策に乏しい。新しい資本主義も、やはり分からないと、中身が見えないと」
共産党・志位委員長:「新自由主義的政策によって、賃金が上がらない国、成長力を失った国になってしまった。それを転換する意思があるのか質疑でただしていきたい」
国民民主党・玉木代表:「この国会の一番の争点というか、この国会を給料を上げる国会『賃上げ国会』にしたいと思っています」
この国会の行方が参議院選挙の結果につながるだけに、与野党とも正念場となります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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