“スパイグッズ”展示 「CIA博物館」公開…“ナマズ”諜報活動に “大物”家模型も(2022年10月13日)

“スパイグッズ”展示 「CIA博物館」公開…“ナマズ”諜報活動に “大物”家模型も(2022年10月13日)

“スパイグッズ”展示 「CIA博物館」公開…“ナマズ”諜報活動に “大物”家模型も(2022年10月13日)

 アメリカの諜報(ちょうほう)機関「CIA」が、過去に使用したスパイグッズなどの一部をメディアに公開した。そのうちの一つが、「ナマズ」の形をしたロボットだ。どのようなスパイ活動に使用したのだろうか。

■「CIA博物館」フセイン元大統領“革ジャケ”も

 大統領の直属機関として、秘密裏に情報の収集・分析を行うアメリカの中央情報局、通称CIA。

 その本部の中で、機密扱いだった品々を保管している場所が先月、メディアに公開された。それが、「CIA博物館」だ。

 展示品の中には、スパイ活動のために開発された様々な品の他に、実際の任務で入手したものも含まれている。例えば…。

 ブッシュ大統領(当時):「テロの同盟者たちは、『悪の枢軸』を形成しており、世界の平和を脅かすために、武装を進めている」

 2002年、ブッシュ元大統領が「悪の枢軸」として挙げた、イラクのサダム・フセイン元大統領。2003年にアメリカ軍によって拘束されたのだが、その際に着ていた革のジャケットが展示されている。

■ナマズは“水中ロボット”…核物質など調査に

 他にも、なぜか、ナマズもある。

 「チャーリー」と名付けられた、このナマズ。実は、無線で動く水中ロボットなのだ。

 敵に見つからずに、水のサンプルを持ち帰り、核物質などが含まれていないか、調査するために作られたという。

 一見、普通の地図に見えるが、これもスパイ道具。実は紙ではなく、シルクに印刷されていて、夜でも広げる際に音がしないため、基地への避難に使えるものなのだとか…。

■潜伏先模型で…ビンラディン容疑者“殺害作戦”

 他にも、この家の模型は…。

 2011年、アメリカが実行した作戦により、潜伏先の建物で殺害された国際テロ組織「アルカイダ」の指導者、オサマ・ビンラディン容疑者。

 CIAは当時、潜伏先の精巧な模型を作り、殺害作戦を立てたという。実際に、当時の映像と比べても、その精巧さが見て取れる。

 これまで秘密にされていたCIAの品々。しかし、今回公開されたものの中には、失敗作もあるという。

■「失敗作」も…“トンボ型”小型無人航空機

 CIA博物館には、およそ600のスパイグッズがあるという。一部は、ホームページでも見ることができる。

 まず、パイプ型の無線機。なんと、パイプを口にくわえると、あごの骨からの「骨伝導」で音声が聞くことができるのだそう。

 次は、マッチ箱の形をしたカメラ。第2次世界大戦中に使用された物で、機能は最低限だが、感覚的に操作ができ、スパイが活動する国に合わせ、マッチ箱のラベルを貼り替えられる。つまり、その国に“マッチ”したマッチに見せ掛けることができる。

 続いて、忍者が使っていた「マキビシ」のようにも見える物。“最もシンプルな武器”で、どの方向でも敵に刺すことができ、敵の足元にまくこともできると説明されている。ただし、日本に関する記述はない。

 さらに、ユニークな物として、その名も「インセクトプター」。1970年代に開発された“トンボ型”小型無人航空機で、音声の収集・盗聴に使われていたとみられている。しかし、横風に弱く「失敗作」だったそうだ。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年10月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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