「歪んだ自己顕示欲」注目されることを想定か 札幌女性遺棄 容疑者の“SNS投稿”(2022年10月12日)

「歪んだ自己顕示欲」注目されることを想定か 札幌女性遺棄 容疑者の“SNS投稿”(2022年10月12日)

「歪んだ自己顕示欲」注目されることを想定か 札幌女性遺棄 容疑者の“SNS投稿”(2022年10月12日)

 自宅アパートで女子大学生の遺体を遺棄した疑いで逮捕された53歳の男のものとみられるSNSの投稿。事件との関連をうかがわせる内容もみられるなか、警察は「3人目」という書き込みについても捜査を進めています。

 小野容疑者のものとみられるツイッター:「人の道ってどこだったっけ。また踏み外しちまった」

 逮捕直前に、事件との関連をうかがわせる内容をSNSに投稿したとみられ、札幌市のアパートに女子大学生の遺体を遺棄したとして、逮捕された小野勇容疑者(53)が「瀬川さんが行方不明となる以前にも会ったことがある」という趣旨の新たな供述をしていることが分かりました。

 亡くなった小樽市の大学生・瀬川結菜さん(22)は3日に自宅を出てから、行方が分からなくなっていました。

 7日、瀬川さんの家族が警察に通報。警察捜査を行ったところ、携帯電話の電波が小野容疑者の自宅付近で途絶えていたことなどから関与が浮上しました。

 8日、小野容疑者の自宅で警察が職務質問を行ったところ、ナイフを持っていたので現行犯逮捕。その後の家宅捜索で、瀬川さんの遺体が発見されました。

 捜査関係者への取材から、小野容疑者は室内で瀬川さんの首を絞めて殺害したことをほのめかしているということです。

 瀬川さんの行方が分からなくなった3日に「来客中につき、振る舞い肉」という内容が、肉を焼く動画とともに投稿されています。

 ただ、「来客」の相手が瀬川さんを指すかは分かっていません。

 司法解剖の結果、瀬川さんは翌日の4日ごろに死亡したとみられています。

 その後、6日のツイッターでは…。

 小野容疑者のものとみられるツイッター:「普段通りに生活してる。やっぱり壊れてるなぁ」

 一体、このようなツイートの意味は。犯罪心理学の専門家は…。

 犯罪心理学者・東京未来大学、出口保行教授:「事件が発覚した後に、報道として出る社会のなかで注目されることをあえて想定して、そういうツイートをしたことが考えられる」

 その小野容疑者に関して知人からも、気になる証言が…。

 小野容疑者の知人:「以前、家でごちそうになった時に冗談だと思っていたけど、昔、人を殺して山に埋めたみたいな話をしていた」

 小野容疑者とはSNSで知り合ったという別の知人は…。

 小野容疑者の知人:「『2人殺した』というのを聞いている。10年くらい前と言っている。もう時効だから俺は捕まらない、とずっと言っているけど」「(Q.過去に2人殺したことがあると聞いて)半信半疑でしたね。半分信じていた理由はナイフを持っていた数が異常だったので」

 それ以降、小野容疑者を避け会うこともなかったそうですが、小野容疑者の7日の投稿を見て、恐怖を覚えたそうです。

 小野容疑者のものとみられるツイッター:「Twitterで知り合った人が本人の希望通りに亡くなった…3人目かぁ…」

 小野容疑者の知人:「『これで3人目かぁ…』って書いたのが異常でした。『え?待って、怖い!』と思って」

 複数の知人に語った内容、そしてSNSへの投稿。犯行をわざわざ人に明かすことはあるのか。

 犯罪心理学者・東京未来大学、出口保行教授:「普通だったら、そういうことは書かない方が当たり前。それをあえて書くということは、やはり、この人の非常に強い歪んだ自己顕示欲が背景にあるんだろうなと」

 警察は、ツイッターが本人のものであるかとともに、「3人」という数字についても慎重に調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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