【映画『余命10年』】小松菜奈&坂口健太郎 作品を通して変化した“家族”への思い 撮影の裏話も

【映画『余命10年』】小松菜奈&坂口健太郎 作品を通して変化した“家族”への思い 撮影の裏話も

【映画『余命10年』】小松菜奈&坂口健太郎 作品を通して変化した“家族”への思い 撮影の裏話も

公開から18日間で興行収入15億円・累計観客動員数120万人を突破した映画『余命10年』。この作品でW主演を務めた小松菜奈さん(26)と坂口健太郎さん(30)に『news every.』の刈川くるみキャスターがインタビュー。作品を通して感じた“家族への思い”や2人の“10年後の未来”について伺いました。

■四季を感じながら1年間かけ撮影

映画は、数万人に1人という不治の病により余命10年を宣告された女性が、同窓会で同級生と再会したことで残りの人生が大きく変わっていく物語です。

刈川:1年かけて撮影されたそうですが?

小松:あの夏こうだったなとか、あの桜の時期はこうだったなとかちゃんと頭の中で記憶として思い出が残っていたので、この『余命10年』は1年という時間をかけてよかったなって思いましたし、かけがえのない時間でした。

■作品を通して変化した家族&友人への思い

小松:命と向き合う中で、家族っていう存在がすごく自分の中で大きいんだなって思いました。限りある人生なので大切にしなきゃいけないものというか、守らなきゃいけないんだなって思いました。

坂口:どうしても距離を取らなきゃいけない時代じゃないですか。アクリル板もそうですけど、普通にしゃべることがなかなか難しくなってきてるというか…。だからこそ、言葉に出さないとダメだなと思ったし改めて頼る事をしないといけないなと思ったんですよね。僕が頼る、必要とすることって意外と親からするとうれしいことかもしれないし、1人で居るわけじゃないから自分の周りに居てくれる人を頼る・必要にしなきゃいけないなとは改めて思いましたね。

■役に向き合い過ぎて…小松菜奈の体に異変

小松:緊張していてずっとどこかでその気持ちが途絶えないようにって「はあ…」って思いながら、奥歯をかみしめてて、セリフも夜、寝ていても頭の中で考えているので、ずっとかみしめがひどくて歯が浮いてしまった。そこの歯が激痛で抜くしかないみたいになって抜いて、次の日、小田原の撮影で麻酔が効かなくなって痛い。ウエディングドレスのシーンだったので、ある意味体の中に刻まれて良かったと思いました。

刈川:坂口さんは当時知っていましたか?

坂口:僕知らなかったんですよ。言って~って思いましたけど。それを聞いて、なんかケアできるかっていったらできないと思うんですけど。そこまで命を懸けて“(小松さん演じる)茉莉”というのに向き合ってたのはすごいことだなと思いますね。

小松:坂口さんはあんまりそういうの見せないですよね。

坂口:そうですか?でも1回あったね、ゲレンデの後のシーンで過呼吸みたいになっちゃって。自分でも訳分からなくなっちゃうくらい感情が出過ぎてしまうことは過去にも経験はあったんですけど、やっぱりそれがそんなに多くあるわけじゃない。

■10年後の未来を語る

刈川:10年後どうなっていると思いますか?

小松:10年後か…

坂口:20歳くらいに自分が思ってた「楽しくできる事をやりたい」っていうのが今本当にかなってて、この先10年も、結果同じ事を思えてたらいいなと漠然とはありますけどね。だからこういうふうにはなりたいと思ってるのはなかったりして。

小松:私はどうなってるか未知なんですけど、楽しく健康で過ごせるんだったらいい。シンプルなんですけど(笑) 自分が想像してなかった事とか人生の中で起きてるので、そういう事に楽しんで生きていきたいなと思います。

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