「国の制度がおかしい」“旅行支援”で現場は混乱 相次ぐ予約変更に大わらわ(2022年10月11日)

「国の制度がおかしい」“旅行支援”で現場は混乱 相次ぐ予約変更に大わらわ(2022年10月11日)

「国の制度がおかしい」“旅行支援”で現場は混乱 相次ぐ予約変更に大わらわ(2022年10月11日)

 11日から始まった全国旅行支援。早速、割り引き旅行を楽しむ人がいる一方で混乱も起きています。ある大手サイトでは、半数以上の府や県への予約がすでに締め切られる事態となっています。

 11日朝、行列ができていた新千歳空港。

 北海道3泊:「ジンギスカン、札幌ラーメン」「ウニ。地元のクーポンも入れると1人あたり3万円ちょっとくらい安くなります」

 全国旅行支援でウニ代も捻出できそうです。

 京都の三年坂もにぎわいが戻っています。

 瓢箪屋・大井秀民さん:「(Q.どうですか?期待度は)昔みたいに長い長いトンネルに入っててショボーンとしてたのが、外出て青空見てどんどん…。マスクの下も笑顔でいられそう」

 10日に番組が取材した箱根の温泉旅館は、クーポンのデータが届いていませんでしたが…。

 仙郷楼・石村光稔常務取締役:「印刷できるようになったクーポン」「(Q.これで準備整った?)そうですね」

 朝から予約の電話も鳴っているそうです。

 仙郷楼・石村光稔常務取締役:「非常にたくさんの人に反応頂いているようで、ご予約の電話だったり非常に多く頂いています」

 上手くいっているところもある一方で。

 すでに予約が始まっている北海道。13日から予約をしようとすると、すでにアクセスが集中してい予約することができません。

 他にもヤフートラベルや日本旅行など旅行会社のサイトはアクセスが集中して、つながりづらい状態に。

 アドベンチャー・伊澤百合子さん:「(Q.『きょう』販売は決まっていた?)けさのミーティングで午後2時(販売開始)が決定した」

 この旅行会社では、制度開始の11日になって千葉や福島など5つの県の販売を正式に決定。

 事前に予約した分について、後から旅行支援の対象とするのは、対応が難しいということです。

 朝から販売を開始していた旅行会社では、販売開始の数時間後…。

 制度が始まったなのに、近畿日本ツーリストのホームページは午後5時には予約終了の都道府県が続出。補助金が上限に達したということです。

 今回予算は、国から直接ではなく、都道府県にいったん配分、都道府県から各旅行会社や宿泊施設に予算を分配しています。

 山形県の担当者は、旅行支援に割り当てた第一弾の予算は16億円。 すでに予約した旅行を、適用したいという人が殺到したため、売り切れてしまったのではないかと話しています。

 県は状況を見て、残った予算29億円を早急に追加配分したいとしています。

 ホテルなどの現場も大変そうです。

 金沢ニューグランドホテル宿泊部・西田佳孝次長:「ご予約の変更が主にお客様から多く頂いています。各ホテルも大変だと思います」

 各旅行会社もこんな懸念を口にします…。

 たびのレシピ・佐藤秀彦代表取締役:「県ごとに予算が割り振られていて、それがなくなってしまったら後追加がきかない話も出ているので、その辺も今後どうなってくるのか」

 ヴァケーション・濱順次社長:「こんなこと言っていいか分からないが、国の制度がおかしいなと思っていまして。一応『全国統一窓口』というのが東京にあるんです。そちらに問い合わせして『岐阜県の紅葉について伺いたい』と言うと、『各都道府県の事務局に連絡してくれ』と言われるので。もう少し分かりやすいすっきりした形が取れなかったのかな」

 こうした声に国は。

 斉藤国交大臣:「スタートにあたって混乱しているところもあるというご指摘の報道があったことは承知しています」

 国交省は、予算配分や事前予約の取り扱いなどを、随時見直すよう各都道府県に通知しているとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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