「僕は来年東大受験するんだ」17歳少年叫ぶ声・・・東大前刺傷事件(2022年1月17日)

「僕は来年東大受験するんだ」17歳少年叫ぶ声・・・東大前刺傷事件(2022年1月17日)

「僕は来年東大受験するんだ」17歳少年叫ぶ声・・・東大前刺傷事件(2022年1月17日)

 東京大学の前で、大学入学共通テストの受験生ら3人が切り付けられた事件で、17日朝、逮捕された17歳の少年が送検されました。犯行時に少年は、「僕は来年、東大を受験するんだ」と叫んでいたということです。

■17歳少年は「頭良く成績1、2位」

 逮捕された少年を知る人:「頭が良いっていうのは聞いていて。(高校の成績)1、2位くらいで、東大以上なんじゃないかっていう」

 殺人未遂の疑いで逮捕された、高校2年の少年。周りからは、東大どころか海外の大学に行くのではと言われていたといいます。

 少年が通っている学校関係者:「担任によると、大変まじめで勉強に打ち込んでいた。成績はクラスの中でも良い方でしたが、 目標まではいっていなかった。成績がプレッシャーになってしまったのではないか。無断欠席は、今回以外になかった」

 少年は、通っている高校で生徒会長に立候補しましたが、落選。去年9月、保護者を含め行われた三者面談では、進路について迷っていたといいます。

 今回の事件を受けて、少年の父親は、弁護士を通じてコメントを発表しました。

 少年の父親が弁護士を通じて発表したコメント:「この度は、世間をお騒がせしまして、誠に申し訳ございません。被害に遭われましたご本人様には、心より申し訳なくおわび申し上げます。一日も早いご回復をお祈り申し上げますと共に、ご家族、ご関係者の方々にも併せておわび申し上げます」

 バス停付近には、血痕が残っていたのでしょうか。現場検証が終わった後、水で拭われた跡があります。

 東京大学の前で、受験生らが刺された事件で逮捕された、名古屋市に住む高校2年の少年。犯行時の詳しい状況が分かってきました。

 被害者を目撃した受験生:「警察官の人が『大丈夫?お父さん?』みたいな感じで聞いていて。若い男性とその70代くらいの男性が座っていて、話し掛けられて、どんどん意識がなくなっていっているのかなって・・・」

 目撃者:「なんか倒れている足が見えたり、うずくまっている男がいたりで・・・。警察官が、もう何人も『どこから来たんだ?』『どこから来た?』とか、(少年に)色んなことを聞いていたけど、一切答えてなかったよ。もう無表情」

 警視庁によると、少年は東大前駅を出て、すぐ目の前にいた70代の男性を走りながら刺し、その後、大学入学共通テストを受けに来た女子高校生と男子高校生を次々と刃物で切り付けたといいます。

 襲われた3人は全員、背中を刺されていました。

■「僕は来年東大を受験」と叫ぶ

 逮捕された少年:「去年から事件を起こそうと考えていた。包丁やナイフ、金属ノコギリを買った」

 現場で見つかった刃渡り12センチの包丁の他に、刃渡り6センチのナイフと折り畳み式のノコギリを持っていたことが判明しました。

 さらに、可燃性の液体が入ったペットボトル3本と瓶8本も、押収されたバッグに入っていました。

 少年は、事件前に東大近くの駅周辺で、放火したとほのめかしているといいます。

 なぜ、高校2年の少年は共通テスト当日に、東大前にいたのか。目撃者は、少年が叫んでいた声をはっきりと聞いていました。

 事件を目撃した人:「『僕は来年、東大を受験するんだからね」って叫んでたんですよ」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年1月17日放送分より)
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