「最新iPhoneほしい」最安でも10万円超“親子バトル”…トルコで45万円「車が買える」(2022年10月11日)
国内で絶大な人気を誇るiPhone(アイフォーン)。その最新モデルは、最も安いもので10万円を超えます。欲しがる子と親の攻防戦を取材しました。
■「iPhone13」も割安感で人気
発売からおよそ1カ月が経ったアップルの最新スマートフォン「iPhone14」。衝撃だったのは、その価格です。
販売価格は11万9800円から、最も安いモデルが10万円を超えるのは、iPhone史上初めてのことです。
それでも、販売当日は朝から行列ができるなど、人気がうかがえましたが、最新機種のみならず、旧機種も人気の状態が続いています。
iPhone14発売“前”の家電量販店では、ある現象がみられました。
ヨドバシカメラ新宿西口本店・竹垣諒さん:「iPhone13シリーズですと、値段が下がったという点がありまして。大体7000円から1万円の値下げがありましたので。そちらに合わせて、買われる方が多くなっている」
7月に値上がりしましたが、iPhone14の発売に合わせ価格が下がった「iPhone13」シリーズ。新機種のみならず、1つ前のモデルまでも、割安感から人気を呼ぶ事態になっているのです。
■子どものスマホ予算“3万円”
国内で高まるiPhone人気。そのためか、量販店の売り場では、親子の攻防戦が繰り広げられるといいます。まずは、親サイドの意見を聞きました。
中学1年生の親:「(Q.スマホは買い与えている?)はい。今はGalaxyですね」「(Q.端末の価格は?)2万円くらいですね。連絡できればいいんで」
小学校3年生の親:「(端末代は)トータルでいくらかとなったら3万円以内かな」
小学校4年生の親:「簡単なことが使える携帯で、2万円か3万円」
「親が子どもに買い与えるスマホの予算」について取材すると、3万円という意見が多く聞かれました。しかし、当の娘さんはというと…。
娘:「(Q.どのスマホが欲しい?)iPhoneかなぁ~。新しいやつがいい。一番」「(Q.新しいやつがいい?11万円)11万円…」
母親:「そんな使えないでしょ。使いこなせるの?」「(Q.娘からiPhoneがいいと話があったが?)いやぁ~iPhone…。かなり話し合いが必要だと思う」
■なぜiPhone?「皆持ってるから」
2018年の中高生が利用するスマホについての調査では、大多数がiPhoneユーザーという調査結果が出ています。その理由は?
高校1年生:「iPhoneの良さは(カメラの)画質の良さとか、友達と共有しやすさなのかなと思います。『AirDrop』が一番でかい要因」
iPhoneユーザー同士が近くにいれば、画像や動画など、様々なデータが手軽にやり取りできる「AirDrop」。
友達と過ごしたたくさんの思い出を、簡単に共有できることに魅力を感じているようです。さらに、こんな理由も聞かれました。
高校1年生:「特に機能とかでは選んでない。皆がiPhoneだから自分もiPhoneがいい」
機能面ではなく、「iPhoneへのシンプルな憧れ」。意外にも取材のなかで、最も多かったのが、この意見でした。
■トルコは45万円「車が買える」
決して安い買い物ではないiPhone14シリーズ。ただ、世界的に見ると、iPhone14シリーズが最も安く買えるのは、実は日本なのです。
日本に次ぐのが中国、そして香港、台湾。本国アメリカは、5番目となっています。
とはいえ、「世界最安」と言われても、11万円を超える額は、決して安いとは感じられないのが実情ではないでしょうか。
しかし、世界にはとんでもない価格で販売されている国がありました。
先月16日に発売されたiPhone14。トルコ国内では最も高いモデルで5万7199トルコリラ、日本円でおよそ45万円と超高額で販売されています。これは現状、世界で最も高額な販売価格です。
一体なぜ、これほどまでの高額となっているのでしょうか?現地に住む日本人に話を聞きました。
トルコ在住12カ月・大城祐子さん:「政府が設定している関税が、大きな影響だと思いますね。iPhoneに関しては、90%から100%の関税がかかってくる」
超高額の理由は「関税」。トルコでは、海外から輸入されるスマホや車などに、高い関税がかけられます。
トルコ国内の1カ月の平均月給は、6500トルコリラ。5万7199トルコリラという額は、およそ8カ月もの間、飲まず食わずでようやく手にすることができる金額。それでも、購入者がいるというのは驚きです。
大城さん:「(5万7199トルコリラは)友達の話を伺うと、10年前に『フォルクスワーゲン・ゴルフ』が買えるくらいの値段。“車をポケットに入れて歩いている”ようなものです」
トルコ国内でも異常だという、iPhone14シリーズの価格です。
一方で、世界で最もiPhone14シリーズが安い日本でも今後、さらに販売価格が高騰する可能性があると、専門家は指摘します。
スマホ/ケータイジャーナリスト・石川温氏:「去年発売されたiPhone13も、円安によって値上げされている。iPhone14、今回発売されているモデルに関しては、大体136円ぐらいでレート計算されているので。現状と合っていないと考えると、将来的に値上げする可能性は十分にある。下手をすると、1万円以上上がる可能性は十分にあると思います」
(「グッド!モーニング」2022年10月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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