【「聞く力」どこへ】岸田政権 発足1年…長男・翔太郎氏が語る父・岸田首相は

【「聞く力」どこへ】岸田政権 発足1年…長男・翔太郎氏が語る父・岸田首相は

【「聞く力」どこへ】岸田政権 発足1年…長男・翔太郎氏が語る父・岸田首相は

「聞く力」をアピールして去年10月に就任した岸田首相。1年たった今、支持率は急落。聞く力が失われたのではないかとの声もあがっています。

■「聞く力」掲げた岸田政権 発足直後に立ち向かったのは

岸田首相(今月4日)
「大きな事態が次々と起こり、それに向き合ってきた」

「聞く力」を掲げ、当初は、安定した支持率を保っていた岸田政権。発足直後に立ち向かったのは──

岸田首相(去年11月)
「外国人の入国については、全世界を対象に禁止をいたします」

オミクロン株に対する、国民の不安の声を聞き、いち早く決断。首相周辺は、「何が国民にとってベストなのかを考えた」とします。

「聞く力」を発揮し、世論調査では、89%が対策を評価。成功体験になったのです。

大阪市 松井市長(去年12月)
「クーポンのほうがいいと思う人、手あげて…おらんやん!誰もおらんのよ」

18歳以下への10万円給付では、当初、半分をクーポンにする予定でしたが、自治体からの反発を受け、方針を一転。

岸田首相(去年12月)
「さまざまなご意見、これをしっかり踏まえたうえで、柔軟な制度設計を行い…」

現金一括給付を容認しました。

聞く耳を持ち、政策を転換する柔軟さに評価の声がある一方、「優柔不断」や「朝令暮改」との批判も相次ぎました。

■岸田首相を一番近くで見ている長男・翔太郎さん 政権半年の今年3月には──

その岸田首相を一番近くで見ているのは、長男・翔太郎さんです。

岸田翔太郎氏(今年3月)
「(首相は)狼狽(ろうばい)してるとか疲弊してるとか、そういった姿はあまり見せない」

岸田事務所で秘書をしていた翔太郎さんに、政権半年となる今年3月に話を聞いていました。

岸田翔太郎氏(今年3月)
「本人は淡々とそういった朝令暮改だとか、ぶれるだとか、そういった意見も含めて聞いてます」「いろんな方々から賛否の声が入ってきてますから、それを受け止めようとしている、その姿勢というのはすごいなと、そばで見ていて思います」

■一気に変わった風向き…「聞く力」は諸刃の剣 2年目に問われる真価

しかし、「聞く力」は諸刃の剣。風向きは一気に変わってしまいます。

安倍元首相の銃撃事件からわずか6日後に国葬の実施を発表したその決断は、安倍元首相を支持してきた保守派の声を聞いたと批判が噴出し、国論を二分する事態となりました。

岸田首相は自ら国会で説明を行いましたが、野党は、国会の意見を聞かなかったと批判。

立憲民主党 泉代表(今年9月)「国民は納得できてないと思いますね」

支持率は急落しました。

さらに、いわゆる統一教会と政治家との関係が次々と明るみに出ましたが、対応は後手後手に。今月、長男の翔太郎さんを首相秘書官に起用したことにも批判の声が出ています。首相周辺は、「政策を変更したら『弱腰』、早く決めたら『時期尚早』と批判される。何をやっても批判される」と話します。

2年目に入った岸田政権。聞く力をどう生かしていくのか、その真価が問われます。
(2022年10月8日放送「news every.」より)

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