クレムリンに“ドローン攻撃” 「ロシアの自作自演」「ウクライナが攻撃」専門家でも意見分かれる… 報復措置への懸念も【Nスタ】|TBS NEWS DIG
ロシア大統領府があるクレムリンへのドローン攻撃が世界に波紋を広げています。ロシア側は「ウクライナの攻撃」と発表も、ウクライナ側は否定しています。今回の件について、専門家に話をききました。
■クレムリン ”ドローン攻撃” ウクライナ側は否定 ロシアの自作自演か?
熊崎風斗キャスター:
ロシア大統領府があるクレムリンへのドローン攻撃が世界中に波紋を広げていますが、プーチン大統領を狙ったものなのでしょうか?
この攻撃について、ロシアとウクライナは全く異なる主張をしています。
【ロシア側】
ロシアメディア:
攻撃は「1回目 午前2時27分」「2回目 午前2時43分」
ロシア大統領府発表 :
ドローン2機での攻撃があり、電子戦システムなどで落下
「戦勝記念パレードを目前とした計画的なテロ行為であり 大統領の命も狙ったものであるとみなす」とウクライナ ゼレンスキー大統領政権によるテロ行為と主張
【ウクライナ側】
ゼレンスキー大統領:
「我々はプーチンもモスクワも攻撃はしていない。自国の領土で戦い村や町を守っている」と”攻撃”全面否定
この攻撃について専門家はどのように見ているのでしょうか。
明海大学 小谷哲男教授:
「おそらくロシアの”自作自演”」
▼映像を見る限り迎撃された形跡なく空中で爆発。被害が出ないようにしたのでは
▼ロシアの分厚い防空網の中でクレムリンまでたどり着くのは困難
▼深夜に大統領執務室を狙うのは不自然
”自作自演”の狙いは「クレムリンでテロ」と不安を煽ることで、ロシア国民の引き締めを狙った可能性が高い
防衛省 防衛研究所 高橋杉雄氏:
「現時点での推測では 6:4で”ウクライナが攻撃”」
▼無人機「ムギン5」を使用した可能性。
飛行距離:700~800キロメートル
爆薬:25キログラム程度積むことができる
▼飛び方・爆発の大きさなどウクライナから飛来したとしても不自然ではない
▼ロシアの防空システムを「ムギン5の能力ならかいくぐれる」
▼ロシアの”自作自演”説も「捨てきれないが…」
「5月2日に鉄道爆破」「4月29日に燃料タンク爆破」があった。軍事行動を起こす口実になる事件は既に起きている。新たに”自作自演”する必要性が見当つかない
▼ウクライナ側の関与”全面否定”
これまでの謎の爆発でウクライナ側がはっきり否定したことは記憶にない
■「ゼレンスキーとその一派を物理的に排除するしかない」”核”に踏み切る可能性も?
この流れを受けてロシアのメドベージェフ前大統領は「ゼレンスキーとその一派を物理的に排除するしかない」とSNSに投稿しました。
今後、戦況への影響はどうなるのでしょうか。専門家によりますと・・・
▼防衛省 防衛研究所 高橋杉雄氏
「戦勝記念日(5月9日)までに大規模攻撃など”戦果を得る”作戦の実施も考えられる」
▼明海大学 小谷哲男教授
「報復措置としてロシアがこれまで使用していない兵器(核など)の使用に踏み切る可能性も」
今後も予断を許さない状況が続きそうというのは両者共通した見方でした。
井上貴博キャスター:
証拠が出てこないと何とも言えませんが、ドローンで大統領を殺害できるはずがない。あまり意味のないことだと考えると、ロシアが新しい行動をしようとする口実なのか。その方が辻褄が合うのかなと思います。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
この攻撃はロシアでもウクライナでもない可能性があるのか、専門家の方々に聞きたいです。このような状況を見ると、どのような終わり方をしていけるのか全く見えない。だから戦争はしてはいけないんだと改めて思います。
ホラン千秋キャスター:
以前から5月にウクライナが大規模な反転攻勢に動くのではないかというニュースも伝えられています。そのタイミングでこういったことが起こるのは繋がりがあるのか、ないのか。様々な憶測が飛び交いますね。
田中ウルヴェ京氏:
冷静な判断を考えていきたいですね。
井上キャスター:
偽装工作だとしたら、冷静な判断はどうなんだろうというところまできていますね。
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/lKUvDd5
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/zhvr9lx
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/PjQ7yTK
コメントを書く