コロナ&インフル“同時流行”可能性…政府が示した“3つの想定シナリオ”(2022年10月7日)
6日、広い範囲でこの秋一番の厳しい冷え込みとなった。その寒さは7日も続く見込みだ。
冬が近付くなか、新型コロナと季節性インフルエンザの同時流行が、懸念されている。
■東京…“師走”のような寒さ
10月上旬としては、半世紀ぶりの寒さとなった6日の東京。日中の気温は、11.6℃と12月中旬並みの気温だった。
20代:「めっちゃ寒いですね。中にそんなに着込んでいないので。え?冬みたいな」
なかには、半袖を着た人もいた。
40代:「今、半袖なんですけど、夜になると寒いです。すぐに電車乗っちゃえばいいかなと思って、日中過ごしてたんですが、今寒いです」「(Q.半袖は、まだ使われますか?)ぼちぼち引っ込めようかなと思ってます」
7日も、東京は冷たい雨が降り続き、日中は2日連続で15℃に届かない師走のような寒さになる予想だ。
■この冬“同時流行”の可能性
冬が近付くなか、厚労省の専門家会合は5日、国内での行動制限の大幅緩和などにより、新型コロナと季節性インフルエンザが同時期に流行する可能性が「極めて高い」との分析を示した。
すでに冬を迎えたオーストラリアなどの南半球では、インフルエンザが流行している。
そうしたなか、政府は今月11日から新型コロナの水際対策を緩和し、入国時の検査を原則、撤廃する方針を示している。
この緩和によるインフルエンザの流行も危惧されている。
■政府の対応は…“3つの想定シナリオ”
懸念される同時流行に、政府はどう対応するのか?
5日に開かれた厚労省の専門家会合で示されたのは、今月から来年3月までの半年間で、流行の時期、流行規模、医療負担の程度などをまとめた3つの想定シナリオ。
まずは、「季節性インフルエンザの小規模流行」の場合は、新型コロナの同時流行と合わせても入院患者や重症者が発生するが、現行の医療提供体制で対応可能な範囲内にとどまるとみている。
そして、「年内の大規模流行」と「年明けの大規模流行」では、流行時期の違いはあるものの、過去のインフルエンザと比較して同等か、より大規模な流行となり、新型コロナとの同時流行と合わせて、地域によっては医療が逼迫(ひっぱく)する状態になるとしている。
この新型コロナとインフルエンザとの同時流行に備え、政府が対策案を検討している。
それによると、まず発熱した場合、重症化リスクの低い人は、すぐには発熱外来には行かず、自宅で抗原検査キットを使って新型コロナの検査を行う。
陰性だった場合は、オンラインで医師によるインフルエンザの診断や治療薬の処方を受ける。そして、薬は自宅に配送する仕組みとなる。こうすることで、発熱外来が逼迫することを避けることができるという。
また、政府の新型コロナ対策本部は、今後の感染拡大に備えた対策を先月、決定。病床の確保に向けて、都道府県と医療機関などが事前に協定を結び、病床の提供を義務付ける。
違反した場合は、都道府県などが病院名の公表と罰則を科せるという具体策も、まとめられている。
今後、必要な法案を順次、国会に提出する考えだ。
岸田文雄総理大臣は、6日に開かれた臨時国会の代表質問で、新型コロナへの対応について問われ、「インフルエンザとの同時流行を想定した外来等の保健医療体制の確保も進める」と発言した。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年10月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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