「お前しかおらん」警察で実弾紛失“自白強要”音声(2022年10月5日)

「お前しかおらん」警察で実弾紛失“自白強要”音声(2022年10月5日)

「お前しかおらん」警察で実弾紛失“自白強要”音声(2022年10月5日)

 現役の警察官が、取り調べを受ける様子を録音したものです。

 取り調べの音声:「お前が一番。お前しかおらんねん、もう」

 奈良県警は今年1月7日、奈良西署の拳銃保管庫で実弾5発が紛失したと発表しました。

 訴状などによりますと、20代の男性巡査長が、紛失発覚の直前に保管庫の点検を行っていたことから、実弾を盗んだ疑いをかけられたのです。

 取り調べの音声:「どうせアウトやからな。もう、お前やねん」

 取り調べでは、巡査長が実弾を盗んだと決めつけたような言い方で自白を迫られ、巡査長の人格そのものを非難するような発言も繰り返されたといいます。

 取り調べでの発言(訴状によると):「精神状態がおかしい。まともじゃない」

 時には深夜に及び、6日連続で行われたこともあったという取り調べ。

 ところが、その後、県警本部の担当者のミスで、配分された実弾が元々5発少なかったことが分かったのです。実弾の紛失など、そもそもなかったのです。

 巡査長は、不当な取り調べでうつ病を発症したなどとして、県におよそ710万円の損害賠償を求め、訴えを起こしました。

 一方、県側は4日から始まった裁判で、巡査長側の訴えを退けるよう求めました。

(「グッド!モーニング」2022年10月5日放送分より)
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