「友人に召集令状が来て決意した」ロシア国外脱出者が国境に殺到…現地から記者中継(2022年9月28日)

「友人に召集令状が来て決意した」ロシア国外脱出者が国境に殺到…現地から記者中継(2022年9月28日)

「友人に召集令状が来て決意した」ロシア国外脱出者が国境に殺到…現地から記者中継(2022年9月28日)

プーチン大統領が“部分的な動員令”を発表したことを受け、ロシアでは、兵役を逃れるために隣国への国外脱出者が急増し、混乱が生じています。

◆ロシアから越境しようとする人が絶えないフィンランドとの国境付近にいる、ロンドン支局・醍醐穣支局長に聞きます。

(Q.今の状況はどうなっていますか?)

夕方になって、入国してくる車の数が増えてきました。長い車列ができています。車のナンバーを見ると、ほとんどがロシアのナンバーをつけた車です。

国境警備隊に話を聞くと、これから夜にかけて車の量はさらに増えるということです。

ロシア人の方に話を聞くと、仕事を終えてから家族と一緒に車に乗ってくるために、夕方以降に車が増えるということでした。

また、できるだけフィンランドでの滞在時間を短くして、第三国に行くために、夜に入ってくるという話をしていました。

車に乗っている方は、小学生以下の小さな子どもを連れた家族か、若いカップルがほとんどでした。

車の中の荷物を見てみると、しっかり長い時間、他の場所で暮らせるように、スーツケースをいっぱい積んでいる方がほとんどでした。

(Q.ロシア国内では何が起きているのか。越境してくる人はどう話していますか?)

先週出された“部分的な動員令”は30万人規模と言われていますが、ここでロシアの方に話を聞くと「実際はもっと多いんじゃないか」と話しています。

実際に友人や知人にも召集令状が来て「次は自分に届くのではないかと怖くなって、急いで準備をして来た」と話す方もいました。

ただ、取材して思うのは、ここを経由して第三国に行ける人は非常に限られた人だけだと思います。

ある程度、外国語が流暢に話せる方、ロシアに比べて物価が高いヨーロッパで暮らすことができる比較的金銭に余裕がある裕福な型に限られると思います。

そうした方以外はロシア国内に残って、召集令状に応じて戦争に向かう図式ができているのではないかと思います。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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