「すごく矛盾感じる」「議論の余地あった」あなたにとって『国葬』は?それぞれの思い(2022年9月27日)

「すごく矛盾感じる」「議論の余地あった」あなたにとって『国葬』は?それぞれの思い(2022年9月27日)

「すごく矛盾感じる」「議論の余地あった」あなたにとって『国葬』は?それぞれの思い(2022年9月27日)

銃撃事件から約2カ月半を経て執り行われた安倍元総理の国葬。国葬とする意味、安倍元総理が残した政治的遺産とは何か。人々がもう一度向き合う機会となりました。

奈良市の銃撃事件の現場では、花を手にした人が訪れ、手を合わせました。ただ、献花台などは設けられていません。
献花に訪れた人(70代):「本当は、日本武道館に行きたい気持ちなんだけど、仕事もあって、そこまでは行けないので。きょうは、年休を取ってきた。せめて、きょうぐらいは献花台をつくってほしいと思う」

足早に、現場を通り過ぎようとした親子にも聞きます。
母親(68):「(Q.国葬ということでどう受け止めている)特別、安倍さんにどうのこうのというのはない。こういう所で、安倍さんが命を落とされたのが本当に残念で。でも、私は、国民の一人としては反対。国葬までは、いいんじゃないか。この間の大きな葬儀、あれで十分ではないか」
息子(39):「(Q.事件そのものに、なるほどという理由があったのか、ご自身の中で整理がついた思いがあるか)まだまだわからない方が多い。いろいろ問題が、安倍さんだけじゃない問題も出てきている。それは、それでいいきっかけを作ってくれたのかなとも思う。あんまりいい意味じゃないけど。私たちが知る、いいきっかけにはなった」

大阪市でモニターを見つめ、涙する女性に、その思いを聞きました。
市民:「“思い”って、あんまりそんなに政治に詳しくないのでわからないけど、私たち、まだ小学生とか学生だったがサミットとかやっていたなとか」

武道館で黙とうが捧げられた、そのときも沖縄県辺野古では、新基地の建設が続いていました。
居酒屋店主(50代):「正直、知らなかった。国葬がきょうこの時間にあるって。テレビつけたら、やってたっていう感じだった。安倍元総理といえども国民の一人でしかないので、それに対して国葬とか、議論の余地があったかなと」

東京都内では、ほとんどの人は、それぞれの日常を過ごしています。
飲食店店主(70):「わざわざ血税使って、でっかくやる弔いの価値があるのか。むしろ『小さく我々でやります』と言った方が、国民は自民党がよくやっていると思うかもしれない。毎日、こんな細々としたおかずを作ってやっている人間としては、すごい矛盾を感じるよね」
電気工事業者:「かわいそうだと思うが、仕事の方が。この不景気な時代だから、働かなくちゃ」
広告代理店勤務(65):「いまの経済の状況が、いろいろと乱高下している。そういうことの方が、個人的には気になった」

国葬に賛成する割合が多いともいわれている若者たちは、こう話します。
美容師(20):「賛成も反対も正直ない。あまり政治に興味がなくて、身近に感じられないというか。支持されている方が、クラウドファンディングして、国葬をやったら、反対の声がすごくなることはなかったのではないか」
就活生(22):「やはり、説明を政府がちゃんと尽くすべきだった。いろんな考えの人がいるので、どっちの意見も尊重したいと思うが、結構、反対の人がいるなかで強行したことについては、本当にそれでいいのかなと」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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