ゼロコロナ政策続く中国…“隔離対象者”移送バスに7時間閉じ込め　横転で27人死亡も(2022年9月20日)

ゼロコロナ政策続く中国…“隔離対象者”移送バスに7時間閉じ込め　横転で27人死亡も(2022年9月20日)

　ゼロコロナ政策を続ける中国。隔離対象者の移送を巡って、トラブルや死亡事故が起きた。

■移送バスに7時間“閉じ込め”

　防護服を着て、抗議をする人々。中には、子どもを抱きかかえる人の姿もある。

　中国・四川省の達州市で撮影された、新型コロナの隔離対象者たちの姿だ。

　18日午前5時、隔離の通知を受け、バスに乗り込んだ対象者たち。

　市内の隔離施設へ向かうはずだったが、およそ7時間にわたって、乗客は閉じ込められるというトラブルが発生した。

　この様子がSNSで拡散された。

　中国のSNSから：「見るだけで窒息しそうだ」「なぜこんなことが起きるのか」

　地元政府は原因について、輸送に関する準備不足、各省の連携不足と説明している。

■移送バスが横転…死者27人

　また、隔離対象者の移送を巡っては、痛ましい事故も起きた。

　18日午前3時前、中国貴州省の高速道路で、新型コロナの隔離対象者を乗せたバスが、横転する事故が発生。27人が死亡、20人がけがをした。

　中国のSNSでは、この移送が深夜に行われていたことを、疑問視する声が相次いでいる。

　中国メディアによると、事故の翌日には、隔離対象者が住む地区の幹部や、地元警察の関係者ら3人に、停職処分が下されたという。

　事故の原因が明らかにされないなかでのスピード処分は、異例とのことだ。

　来月に迫った共産党大会を前に、ゼロコロナ政策への不満を抑え込む狙いもあるとみられている。

（「大下容子ワイド！スクランブル」2022年9月20日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>