東京駅はいつだって工事中 地下ホームの「進化」と地上の「伝統」再構築(1971年)【東京ヘリ撮50年】

東京駅はいつだって工事中 地下ホームの「進化」と地上の「伝統」再構築(1971年)【東京ヘリ撮50年】

東京駅はいつだって工事中 地下ホームの「進化」と地上の「伝統」再構築(1971年)【東京ヘリ撮50年】

東京交通会館の回転式展望レストランが見えます。
1971年、昭和46年初夏の有楽町です。
新幹線が走っています。
線路の両側の東京都庁を過ぎて、東京駅の構内に入ってきました。
東京中央郵便局が見えます。
東京駅のホーム。
デパートの大丸が入る鉄道会館です。
屋上にはパラソルが並んでいます。
回り込んでいくと9本のホームが並んでいます。
15番線に東海道線の電車が入っていきます。

丸の内側に出てきました。
道路の右側は国鉄本社です。
現在とは違う姿の丸の内駅舎。
寄っていくと「東海道総武両新線がこの地下に乗り入れます」と書かれた看板がかかっています。
地下5階に総武快速線と横須賀線のホームを作る工事が真っ盛りです。
この1年後、1972年7月に完成し、まず総武快速線が開通しました。
新幹線を含めて9本のホームに19番線までがありました。
計算が合いませんが、よーく見ると11番線は回送用でホームがないことが分かると思うのですが、どうでしょう。
駅前の広場の向こうは、左が丸ノ内ビルヂング、右側が新丸ノ内ビルヂングです。
高層ビルに建て替えられた現在は、それぞれ丸の内ビルディング、新丸の内ビルディングです。

丸の内側の駅前は、1954年から地下鉄丸ノ内線の建設が始まり、総武線横須賀線の地下ホーム新設、丸の内駅舎の復元、駅前広場の再整備と、いつも工事しているイメージがありました。
戦災で3階部分が焼け、2階建てだった丸の内駅舎が、かつての姿を取り戻し、駅前広場が完成するのは、この56年後です。
東京ステーションホテルの入口、皇室の方々用の入り口。
丸の内中央口はその向こうです。

国鉄本社にはこの5年前まで運輸省が間借りしていました。
ほかに日本交通公社や丸ノ内ホテルなとがあったこの一角は、現在、丸ノ内オアゾになっています。
ヘリコプターは西へ進んでいきます。
今は名前が変わってしまった銀行が軒を連ねています。
日比谷通りと内堀に行き当たったところで旋回します。
縦の道の永代通り、横に伸びる日比谷通り、どちらもこの部分は国道1号です。

レンガ造りの銀行倶楽部です。
角の空き地に、3年後、高さ99.7メートル25階建ての東京海上ビルが完成します。
映像でわかるように、当時はおおむね高さ31メートルで揃っていたお堀端のビル群の中で、高層ビルの計画は議論を呼びました。
日比谷通りから数えて3つ目、現在の丸の内仲通りの向こう側に見える2棟のビルが三菱重工のもとになったビル、さらにその向こうが三菱本館です。
東京中央郵便局です。1931年に完成しました。
モダニズム建築の傑作と言われます。
それ以前の建物は窓が縦長でしたが、モダニズム建築は窓が大きく横長になります。中央郵便局も窓が、横長、と言えるかどうかはそれとして、大きな窓が横に連なる形はまさにモダニズムです。
屋上には、6人制バレーボールのコートがしつらえてあります。
ビルの前には、赤いトラックが4台停まっています。郵便車でしょうか。

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去年、2021年1月の東京駅です。
八重洲口側から進みます。
左手前で、今月、2022年9月に一部開業する(2023年3月全面開業)東京ミッドタウン八重洲の工事がすすんでいます。
鉄道会館はグランルーフという低層の建築物に替わり、大丸は右の高層ビルに入りました。
新幹線のホームは5本に増え、中央線のホームは3階部分に立体化されました。
丸の内側の駅前広場も整備され、2つの丸ビルを始め多くのビルが建て替えられ、高層化しました。
かつての新丸ノ内ビルヂングには、日本(にほん)空港ビルデングという会社の本社がありましたが、今は丸の内ビルディングに、この会社の東京事務所が入っています。
高層化は進みましたが、元の3階建てに復元された丸の内駅舎の上は遮るものがなくなり、八重洲側への見通しがよくなりました。
東京ステーションホテルの入口の場所が変わっています。わかりますか?
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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