【五輪汚職】KADOKAWA会長を逮捕 社員に衝撃「逆らえない」…“元専務ら供述”影響か(2022年9月15日)
東京オリンピックを巡る汚職事件で、東京地検特捜部は、出版大手「KADOKAWA」の会長を逮捕しました。大会組織委員会の高橋治之元理事におよそ6900万円の賄賂を渡した疑いが持たれています。
■“賄賂疑惑”否定も…会長を逮捕
KADOKAWA会長・角川歴彦容疑者(79):「(Q.賄賂を渡した認識は?)全くありません!全くありません!僕はそんなに心が卑しく、今まで50年経営したことない。一緒にしないで。KADOKAWAにとっては小さなこと。そのために、自分たちの精神を汚して、仕事しろとは言わない」
5日、強い口調で賄賂の疑惑について否定していた出版大手・KADOKAWAの角川会長。しかし、事態は急転。14日、およそ6900万円の賄賂を渡した疑いで、東京地検特捜部に逮捕されました。
■社員「“会長案件”逆らえない」
「角川書店」の創業者・角川源義氏の次男である角川容疑者。「ザテレビジョン」や「東京ウォーカー」などの新規事業を立ち上げ、30年近くトップの座に君臨してきました。
KADOKAWAの社内を駆け抜けた衝撃の一報。
KADOKAWA社員:「うちの会社は、会長の求心力が強い。『会長案件』というものがありますから、下も逆らえないでしょう」
KADOKAWAは、東京オリンピックで、オフィシャルサポーターとして組織委員会とスポンサー契約を結び、公式ガイドブックなどの出版を手掛けています。
■“時間差逮捕”元専務ら供述影響か
角川容疑者:「(Q.高橋さんにお願いするとスポンサーに?)あなたは予見にとらわれているよ。(高橋さんは)理事なのだから、それは私人的じゃない。理事にお願いするのは当然」
先週の会見の際には、笑顔を浮かべるなど、余裕のある表情を見せていた角川容疑者。しかし、特捜部はこの翌日、KADOKAWAの元専務ら2人を高橋元理事へ賄賂を渡した疑いで逮捕しました。
元専務らの逮捕から8日。このタイミングで、角川容疑者が逮捕されたことについて、専門家は次のように話します。
元東京地検特捜部副部長・若狭勝弁護士:「逮捕された2人のKADOKAWAの役員などの供述から、会長の関与が濃厚になったことで、逮捕に踏み切った」
(「グッド!モーニング」2022年9月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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