「2人の王子が並んでいるのに感激」女王の棺がバッキンガム宮殿を出発 映像解説(2022年9月14日)

「2人の王子が並んでいるのに感激」女王の棺がバッキンガム宮殿を出発 映像解説(2022年9月14日)

「2人の王子が並んでいるのに感激」女王の棺がバッキンガム宮殿を出発 映像解説(2022年9月14日)

70年にわたり、イギリスの精神的な柱として生き抜いたエリザベス女王のひつぎを乗せた車が、2キロ近くにわたって、首都ロンドンの中心部を進みます。

◆イギリス王室に詳しいジャーナリスト・多賀幹子さん、そして、テレビ朝日・大平一郎前ロンドン支局長に聞きます。

エリザベス女王の葬列のルートです。日本時間14日午後10時20分過ぎ、バッキンガム宮殿からエリザベス女王のひつぎは出発。大通りを抜け、首相官邸や重要省庁が並ぶ通り、日本でいう霞が関のようなところを進み、午後11時、一般公開されるウェストミンスター宮殿に到着します。約1.8キロの道のりを38分かけて運ばれます。参列する人は、チャールズ国王、アン王女、アンドリュー王子、エドワード王子、ウィリアム皇太子、ヘンリー王子などです。

(Q.なぜ、この道が選ばれたのでしょうか)
多賀幹子さん:ザ・マルもあるというところは、日本の上皇上皇后両陛下がバッキンガム宮殿に招かれたときも馬車で通られた非常に華やかなところです。また、官庁街を通るということで、女王になじみの深いところばかりを通るということですね。

大平一郎前ロンドン支局長:このルートを見ると、王室が“見え方”、テレビでの放送のされ方を非常に意識した構図だと感じます。出発直後に、ザ・マルという約1キロの直線の通りがありますが、ここから撮影しますと、バッキンガム宮殿をバックに、この葬列が非常に荘厳な映像で撮影できるポイントになっています。王室が威厳と重みをアピールしたいという思いがあるのではないでしょうか。

(Q.東京の霞が関のようなところを通る。政治の中枢に向かっていくという意味合いみたいなのはあるのでしょうか)
大平一郎前ロンドン支局長:政治とは一線を画すと言っても、事実上は、関わってきたエリザベス女王。ここ通って、最後の時を迎えたいという思いもあるのではないでしょうか。

多賀幹子さん:亡くなって以降の流れを見て、荘厳さというのは非常に感じますね。何度も何度もリハーサルされているという様子は出てましたけど、色、音楽と本当に完璧です。すばらしいと思います。もちろん悲しいことではありますけど、見てるだけで荘厳な気持ちになります。

大平一郎前ロンドン支局長:今回、葬列は黒い馬で揃えました。それも性格のおとなしい馬をそろえたといわれています。
(Q.ゆっくり進んでいかなきゃいけないということで、馬もそれだけ訓練されたそうですね)
多賀幹子さん:そういうあたりイギリスは洗練されていますね。

多賀幹子さん:ひつぎの後ろにチャールズ国王、アン王女、アンドリュー王子、エドワード王子います。そして、その後ろにウィリアム皇太子、ヘンリー王子が並んでいます。これは大変なことです。フリップ殿下が亡くなられたとき、一緒に並びたくないという、激しい兄弟の確執が表に出ました。アン王女の長男が真ん中に入って、寄るなという雰囲気でした。いま、2人が並んでいるのは感激です。

(Q.ヘンリー王子は軍隊ではないですよね)
そうですね。王室を離脱しましたので。フィリップ殿下のときは「ヘンリー王子だけ軍服を着ないということは恥ずかしいのではないか」と女王が言って、ほかの人全部に普通の洋服を着るようにと指示しました。今回は、着ていて、ウィリアム皇太子も軍服を着ていますね。

(Q.今回、エリザベス女王がこうしてほしいという希望を伝えたり、実際、こういう形に持ち込まれたということですよね)
大平一郎前ロンドン支局長:この葬儀も含めて、全部の計画等が、もう数年前からつくり上げられ、エリザベス女王自らが関わってきたわけです。こういった葬儀の形式、そして自らのひつぎが運ばれる霊きゅう車のデザインまで、女王が考えていたといわれています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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