ノロノロ台風12号“停滞” 石垣島に届けられず“食料不足”…棚ほぼ空「買い占めも」(2022年9月13日)

ノロノロ台風12号“停滞” 石垣島に届けられず“食料不足”…棚ほぼ空「買い占めも」(2022年9月13日)

ノロノロ台風12号“停滞” 石垣島に届けられず“食料不足”…棚ほぼ空「買い占めも」(2022年9月13日)

 台風12号は沖縄県石垣島の北にあって、ほとんど停滞しています。13日も引き続き、猛烈な風に警戒が必要です。

■ノロノロ台風12号“停滞”

 時速10キロにも満たない速度でゆっくりと進む台風12号。

 沖縄県の石垣島では、11日の夕方から13日の明け方まで、長時間にわたり風速25メートル以上の暴風域に入っています。

 白い倉庫の屋根部分でしょうか。トタンが外れてしまって、道を塞いでしまっています。

 スピードが遅いため、激しい風と雨が長く続くことが特徴です。

 そのため、被害も拡大。建物の外壁が剥がれたほか、街路樹が折れ、風に吹き飛ばされました。

 道路に設置されたミラーが、完全に倒れてしまっています。

 最大瞬間風速は、石垣島で40.2メートル、西表島で40.4メートルの暴風を観測しました。

 石垣市内の住宅街では、建物の屋上に設置されていた貯水タンクが風にあおられ落下し、車の窓ガラスが割れました。

 宮古島では、75歳の男性が強風にあおられて転倒し、足を骨折。西表島でも、10歳の男の子が軽症を負いました。

■停電発生「町のほとんどが…」

 被害は、生活全般にわたっています。

 駐車場を照らす照明が、一斉に停電した瞬間です。

 停電を撮影した人:「風の強さを記録に残すため撮影していたら、たまたま停電になった。水やガスも大事ですが、電気が一番、生活の主要な部分。すごく身に染みた。前回の11号は停電にならず、今回は町のほとんどが停電かも」

 また、別の男性は、次のように話します。

 石垣島の島民:「今、停電中なんですが、停電は何年かぶり。電柱も強くなってる。停電しにくくなっていた。(今回は)停電が続いている。久しぶりです」

 長引く雨風の影響でしょうか。石垣島では、12日夕方から13日にかけ、時間を追うごとに停電の範囲が拡大しました。

 沖縄電力によると、13日午前6時前の時点で、石垣島や竹富島などの八重山地方では6200戸、宮古地方では740戸の停電が発生しています。

■食料足りない…「買い占めも」

 深刻な食料不足も起きています。

 石垣島では、食べ物の多くを船便に頼っていますが、今回の台風が、先週の11号からほとんど間がなかったため、十分な食料が、島に届けられていないのです。

 停電を撮影した人:「スーパーが品薄状態。コンビニも閉まり、食料不足。船が着かないと、食べ物が届かない。食べ物を買えない状態が、何日か続いている。買い占めも起きていて、陳列棚がほぼ空の状態。1週間という短い間に、台風が続くことに、石垣島の島民には危機感がある」

(「グッド!モーニング」2022年9月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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