【謎を追う】「2m」巨大ニシキヘビ目撃も…捕獲されたのは「80cm」同一か？(2022年9月12日)

【謎を追う】「2m」巨大ニシキヘビ目撃も…捕獲されたのは「80cm」同一か？(2022年9月12日)

　先週、目撃された2メートル級の巨大ニシキヘビ。無事に捕獲されましたが、その体長はわずか80センチ。果たして同じ個体なのか、謎を追いました。

　7日、地元を騒がせたのはボールニシキヘビの目撃情報。その体長は2メートルに及ぶといいます。

　地元住民：「怖いから嫌だね。早く捕まえてほしい」

　住民の願いが届いたのか、目撃から2日後。

　目撃・通報があった場所から100メートルほどの辺りで、警察官が衰弱した蛇を発見し、捕獲したということです。

　ヘビはその後、すぐに息絶えたといいます。これにて一件落着と思いきや、ある違和感が…。

　捕獲された蛇の長さは通報の2メートルの半分にも満たない77センチでした。

　警察は「一部の模様が一致しているように見えるが、同一かは分からない」としています。

　そこで、専門家に写真を見てもらうと…。

　体感型動物園iZoo・白輪剛史園長：「大丈夫です。死んでいる個体が最初に見つかった個体です。真ん中にハート形の模様が1つあって、点が3つありますよね、黒い」

　同じヘビと断言。では、なぜ約80センチのヘビが2メートル級に見えたのでしょうか。

　体感型動物園iZoo・白輪剛史園長：「ボールニシキヘビは太いので、見掛けた時に大きく見えがち。見つけてみたら80センチはあり得る。（ボールニシキヘビは）160センチを超える個体は数少ない」

　iZooにいる日本の在来種「アオダイショウ」とボールニシキヘビ。一見、同じ長さにも見えますが、実際に計ってみると、アオダイショウは約160センチ。ボールニシキヘビは約105センチです。

　つまり…。

　体感型動物園iZoo・白輪剛史園長：「約160センチのアオダイショウは太さ3センチ弱。約100センチのニシキヘビは太さ約4.5センチ。1メートル（ボールニシキヘビ）の方が（太いので）大きく感じてしまう。太さから考えると、長さは2メートルくらいあるだろうと直感的に思ってしまう」

　目撃者は、太いからヘビが長いだろうと想像して勘違いしたのではないかということです。
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