広がる五輪汚職　JOC元会長が関係する企業にも捜索　札幌誘致への影響少なからず(2022年9月8日)

広がる五輪汚職　JOC元会長が関係する企業にも捜索　札幌誘致への影響少なからず(2022年9月8日)

　次々と明らかになるオリンピックを巡る金の問題。組織委員会会長だった橋本聖子議員が謝罪しました。

　元東京大会組織委会長・橋本聖子氏：「元組織委員会の会長という立場で、この度の問題に対して心からおわびを申し上げたい。当局の捜査に対して全面的に協力体制を取って、解明していかなければと思っています」

　8日、冬季オリンピックの札幌招致に取り組む委員会が開かれ、招致への影響を懸念する声が上がりました。

　日本オリンピック委員会・山下泰裕会長：「本件によってオリンピック・パラリンピック全体のイメージが大きく損なわれてしまっている」

　広がりをみせる贈収賄事件。7日、東京地検特捜部が新たに家宅捜索に入ったのは、駐車場サービスの「パーク24」でした。

　パーク24は、グループ会社の「タイムズ24」が全国で時間貸し駐車場を運営していて、2018年7月に組織委員会と大会スポンサーの契約を結んでいます。

　パーク24への捜査では、関係者によりますと、会社の幹部や東京大会に関係していた部署の担当者らが、特捜部から任意の聴取を受けたということです。

　そんななか7日、組織委員会の元理事・高橋治之容疑者（78）に合わせて2800万円の賄賂を渡した罪で起訴されていた、AOKIホールディングスの前会長・青木拡憲被告ら3人が保釈されました。

　今回の汚職事件で捜査対象になったうちの3社のスポンサーの種類は「オフィシャルサポーター」です。スポーツライターの小林信也氏は、ここに注目します。

　スポーツライター・小林信也氏：「金額的に少ないランクのパートナー（スポンサー）ですよね。高橋容疑者が組織委員会でも非常に中枢にいた、黒幕だと言われ方をされているが、（私の取材では）高橋容疑者は今回の組織委員会では全く中枢にいなくて、世界的な人脈をうまく使ってIOCの決断もあまり届かない、一番やりやすい下のレベル（オフィシャルサポーター）でやったという可能性はあると思いますね」

　東京オリンピックを巡る贈収賄事件は、どこまで広がるのでしょうか…。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>