“オミクロン死者”国内初確認か・・・全国1万人超 爆発的感染増加(2022年1月13日)
新型コロナウイルスの新たな感染者は、4カ月ぶりに1万人を超えました。オミクロン株の可能性が高い死亡者も、初めて確認されました。
■東京2298人感染 全国1万人超
オミクロン株への対応は、急務となっています。
東京都・小池百合子知事:「本日の新規陽性者数は2198人。中身ですが、オミクロン株疑い、最新の分析では9割を超えている。オミクロン株との戦いということは明確です」
東京都の新規感染者数が2000人を超えたのは、去年の9月4日以来です。大阪も、およそ4カ月ぶりに1000人を超えました。
大阪府・吉村洋文知事:「今、これ立ち上がっている時期だということを考えれば、今後も感染は拡大する可能性が高い。これまで想定していたパターンと違うパターンを考えていかないといけない」
また、新型コロナウイルスに感染した80代の男性が、8日に亡くなったことも発表されました。
男性は、デルタ株への感染を調べる検査で陰性だったことから、オミクロン株に感染していた可能性があるとして、現在、ゲノム解析を進めています。
感染が確認されれば、国内で初めてのオミクロン株による死者となります。
静岡市でも、11日に死亡した高齢の男性が、オミクロン株に感染していた可能性が高いとみられています。
■小池知事「首都直下地震と同じ事態」
爆発的に増加する感染者。医療体制の逼迫(ひっぱく)とともに懸念されているのが、社会インフラへの影響です。
東京都・小池百合子知事:「社会を動かす流通・運輸など、社会活動の基盤が大きく揺らぐことが大変懸念されるところであり、ある意味、首都直下地震と同じような事態を引き起こすのではないかという懸念。多くの事業や社会活動が停止することが危惧されている」
12日に行われた全国知事会では、現在、14日間とされている濃厚接触者の隔離期間について、地域の感染状況や医療体制に応じて、短縮できるよう求める声が相次ぎました。
大阪府・吉村洋文知事:「科学的な根拠に基づく短縮をお願いします」
鳥取県知事 全国知事会・平井伸治会長:「今、一気に広がる局面にあるので、効率的にある程度、重点をおいた賢い闘い方をしなければならない」
■沖縄知事「超法規的措置もすべき」
12日、1644人の新規感染者が確認された沖縄では、すでに影響が出ています。
沖縄県・玉城デニー知事:「医療従事者以外の濃厚接触者は、14日間の行動自粛などが必要。社会インフラを支えている各業種において、業務の継続に影響が出始めている。地域の実情に応じて、超法規的措置も場合によっては検討するべきではないか」
■厚労大臣「医療従事者は濃厚接触でも・・・」
そして、最も危機に直面しているのが医療機関です。
沖縄県・玉城デニー知事:「本人の感染や濃厚接触者となるほか、休校休園に伴う子どもたちの世話のため、休業を余儀なくされている医療従事者が、1月11日現在、過去最多で628名に上っている。今までと違った形で医療提供体制が逼迫してきている」
こうした状況に、後藤茂之厚生労働大臣は「濃厚接触者は、毎日検査を行うということで、医療提供に従事できる。沖縄以外のところでも、こうした事態になれば、医療提供関係者について、検査をしっかりするということで勤務が可能になる」と話しました。
(「グッド!モーニング」2022年1月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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