【五輪汚職】KADOKAWA資金「スポンサーの謝礼」…“様々な企業名も”今後の展開は?(2022年9月7日)

【五輪汚職】KADOKAWA資金「スポンサーの謝礼」…“様々な企業名も”今後の展開は?(2022年9月7日)

【五輪汚職】KADOKAWA資金「スポンサーの謝礼」…“様々な企業名も”今後の展開は?(2022年9月7日)

 東京オリンピックを巡る汚職事件で、元理事とともに逮捕された会社代表がKADOKAWA側から振り込まれた資金について「スポンサーになれたことの謝礼だと思った」と周囲に話していたことが分かりました。

 関係者によりますと、「KADOKAWA」から約7600万円を受け取った受託収賄容疑を否認しているという高橋治之容疑者(78)。

 高橋治之容疑者(取り調べに対し):「身に覚えがない。金はもらっていない」

 一方で、同じく逮捕された深見和政容疑者(73)が逮捕前、周囲に話していたというのが…。

 深見和政容疑者(関係者への取材から):「受け取った資金はKADOKAWAが大会スポンサーになれたことの謝礼だと思った」

 深見容疑者は高橋容疑者から仕事を紹介してもらうなど、お互いの会社で頻繁に取引していたといいます。

 2人は広告大手電通の先輩と後輩という関係でした。

 それぞれのコンサルタント会社の名前も「コモンズ」と「コモンズ2」。

 ちなみに関係者によりますと、名前の由来は「たくさんの企業の顧問になる」という意味だそうです。

 深見容疑者の会社「コモンズ2」は、そもそも高橋容疑者が取締役を務めていた会社でした。

 高橋容疑者は今もコモンズ2の株式の20%を保有しているということです。

 コモンズ2には広告大手「大広」からも金が渡ったみられています。

 高橋容疑者への資金提供に深見容疑者のコモンズ2が使われていたのでしょうか。

 しかし…。

 深見和政容疑者(関係者への取材から):「KADOKAWAからの資金は高橋容疑者には渡していない」

 KADOKAWAの会長は深見容疑者について、こう話しています

 KADOKAWA・角川歴彦会長:「その人(深見容疑者)は電通の雑誌局長をやった人だった。当時の出版界は、その人にお願いしなければ雑誌が成立しないくらいの立場にいた」

 今回、贈賄容疑で逮捕されたKADOKAWA側の2人も雑誌に携わった経験があります。

 元専務の芳原世幸容疑者(64)は「リクルート」の結婚情報誌「ゼクシィ」の編集長を務めていて、その後はKADOKAWAに移り、現在は顧問になっています。

 また、元担当室長の馬庭教二容疑者(63)もタウン情報誌「関西ウォーカー」の編集長を務めていました。

 KADOKAWAが手掛けた東京オリンピックの公式ガイドブックには2人の名前も載っています。

 今回、KADOKAWAでの逮捕者は実務担当者2人でした。

 トップの会長が逮捕されたAOKIとは何か違いがあるのでしょうか。

 社会部・岩下耀司記者:「AOKIの件とKADOKAWAの件で違うのは、実際の請託を受けた話などをしていたのがAOKI前会長だった。KADOKAWAは元専務の芳原容疑者らが、こうした実務を行っていた。東京地検特捜部は、具体的なやり取りを実際にしていたのは元専務の芳原容疑者ら2人だとみている。今回こうした逮捕になったとみられる」

 広がりをみせる贈収賄事件は今後、どのような展開を見せるのでしょうか。

 社会部・岩下耀司記者:「今回、スポンサー選定に関わる企業について様々な名前が挙がり、捜査が行われている。今後の問題となるのは『時効』が出てくる。受け取る側(収賄)は5年間の時効。送る側(贈賄)は時効が3年。スポンサーが決まった時期などを考えると、不正なお金の流れがあったとしても『時効』の問題が発生する可能性がある。今後は『時効』の問題で罪に問えるかがポイントになってくる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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