【異変】世界で深刻干ばつ…温暖化でリスク「20倍」 4年に3回の異常乾燥?常態化も(2022年10月7日)
今年、アメリカや中国で起きた深刻な干ばつ。本来400年に1度の規模で起きるものが、気候変動によって、20倍発生しやすくなっているとする分析が発表されました。
乾ききった大地に無数のひび割れが。貯水池の水位も下がり広い範囲で地面があらわになっています。場所はアメリカ・カリフォルニア州。
農家:「井戸水が出なくなって水が使えなくなった」
水不足で広大な果樹園に大きなダメージを受け、用水路も干上がり、多くの木々が枯れ始めています。
アメリカ・フロリダ州を襲ったハリケーン。大雨により広範囲で水没などの被害を及ぼしましたが、同じアメリカ国内で干ばつの問題が深刻化。
政府系の研究機関による「干ばつモニター」によると、異常な乾燥エリアは広がり、特にカリフォルニア州や中西部などで干ばつが発生しているといいます。
そんななか、地球規模で温暖化のリスクが高まっていることを示す新たなデータが公表されました。
気象科学者の国際チーム:「温暖化で干ばつのリスクは20倍になった」
気象科学者の国際チームによると、今年の夏、ヨーロッパや中国をはじめ、北半球各地を襲った干ばつは本来400年に一度の規模でしたが、人間の活動の影響で20年に1度、起きる可能性が高まったいうことです。
さらに、温暖化が加速し、地球の平均気温が2℃上昇した場合、4年に3回とさらにリスクは高まるといいます。
干ばつでスペインの貯水池からおよそ7000年前の遺跡が出現したり、中国国内最大の淡水湖が干上がったりするなど、異常な気象現象が珍しい光景でなくなるかもしれないのです。
温暖化による気温上昇の影響で土壌や森林の水分は奪われ、山火事が多発。
多くの野生動物が炎にすみかを奪われました。絶滅の危機に瀕しているアムールヒョウを山火事から保護し、処置を行っています。
ロシア国立公園広報担当者:「山火事でこれまで数万ヘクタール失った。動物も人間もそのことで苦しんでいる」
干ばつの被害が拡大しているアフリカでは。
乾いた砂の大地に敷き詰め合うように無数に並んでいるテント。場所はアフリカ・ソマリア。大規模な干ばつにより数千人が避難しています。
干ばつは以前から起きていましたが近年、頻繁に発生し水と食料水と食料は枯渇。
農作物は作れず、動物はいなくなり、ついには人も住むことができなくなったのです。 (C) CABLE NEWS NETWORK 2022
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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