“あおりハンドル”減速せず 大きく膨らみ曲がる…“危険運転”対向車・後続車の恐怖【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年9月7日)

“あおりハンドル”減速せず 大きく膨らみ曲がる…“危険運転”対向車・後続車の恐怖【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年9月7日)

“あおりハンドル”減速せず 大きく膨らみ曲がる…“危険運転”対向車・後続車の恐怖【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年9月7日)

 前方を走る白い乗用車が、交差点を左折する際、右方向に膨らんでスピードを落とさず曲がっていきます。

 このような運転は“あおりハンドル”と呼ばれ、事故につながる可能性がある危険な運転として問題になっています。

■左折時 右に大きく膨らんで…

 交差点に差し掛かる一台の車。左折のウインカーを出していますが、右に大きく膨らんで曲がっていきました。

 他にもあります。この前方の車は、片側一車線の道路なのですが、大きく対向車線にはみ出し、しばらく走った後に左折しています。

 対向車線をほとんど逆走している状態から、左に曲がっていきました。左折の際、ブレーキランプはついておらず、スピードは維持したままです。

 さらに、T字路を右折した車は、曲がった後もセンターラインをはみ出し、勢いよく左折し、駐車場へ。ブレーキを踏まず、減速せずに曲がっています。

 いずれの車もブレーキを踏まず、スピードを落とさすことなく左折しています。

■自動車学校が投稿“動画”話題に

 栃木県にある自動車学校が「最高にダメな左折」として、SNSに投稿した動画。交差点で大きく右に膨らみ左折する様子を映した動画は、SNS上で大きな反響を集めました。

 動画には、「車線をはみ出してくるので、いつもひやっとする」「左に曲がるのに何で右に来るの」といったコメントが寄せられました。動画は220万回以上再生され、共感の声が相次ぎました。

 動画を投稿した自動車学校は、次のように話します。

 烏山自動車学校・小西隆教習指導員:「あおりハンドルという、非常に危険な曲がり方を知って頂くために紹介しました」

 あおりハンドルとは、交差点などで左折する際に、1度、右に大きく膨らんでから曲がる運転。周囲の車にとって予測が難しい動きをするため危険で、道路交通法に違反する行為です。

 本来、左折の際は、左側をキープしたまま速度を落とさなければいけません。

 小西教習指導員:「『本当に、こういう運転よく見るよね』とか『これでちょっと危ない目に遭った』というのがありました。非常に皆さんも、危険に感じているのでは」

 烏山自動車学校では3年ほど前から、あおりハンドルの動画を投稿し、注意喚起を行っています。

 一歩間違えば、事故につながりかねない危険な、あおりハンドル。あおりハンドルをする車、される車からは、どのように見えているのでしょうか?

■対向車から「怖くて危険性感じた」

 対向車目線で見てみました。

 交差点で左折する対向車が車線をはみ出し、かなり近くに迫ってきているように見えます。

 実際の交差点でも、ひやっとするような事態が起きてました。

 交差点へと進入していく車。すると、前方から来た車が左折の際、センターラインを越えるまで膨らんできます。とっさに、運転手はクラクションを鳴らし減速。衝突は免れました。

 対向車は左にウインカーを出してるにもかかわらず、右に寄ってきているのが分かります。

 動画を投稿した茶太郎さん:「こっちは直進だったので、すーっと近寄って行ったら、『あれ、センターライン踏んでるじゃん』と気が付いた時に、初めて『やばい』と思って。怖くて、危険性を感じた」

■後続車の恐怖 実際に事故も…

 続いて、後続車からの目線で見てみました。

 1度右に大きく膨らむため、後続車は前の車が右折するのではないかと勘違いしてしまう恐れがあります。

 後続車にとっても、危険なあおりハンドル。実際に、事故も起きていました。

 片側一車線の道路ですが、前方の車は完全に対向車線に入っています。すると、いきなり左折。後ろを走っていた車は避け切れずに、衝突してしまいました。

 動画を投稿した緋雁さん:「最初は右側の駐車場か路地に右折するのかなと思って、私も直進していたんですよ。なので、事故の瞬間は、もう本当に『何でこっち来るの』って感じで」

 事故の後、なぜ危険なあおりハンドルをしたのか。相手に尋ねると、次のように話したといいます。

 緋雁さん:「(相手の運転手に)進入口も十分広い駐車場だったので『そんなに膨らまなくても入れますよね』って、こちら側が話したら(相手に)『そんなことをしたら、左側がすっちゃうじゃないですか』って言われた」

 あおりハンドルをした運転手は、縁石に当たるのを避けるために、このような運転をしたといいます。

 教習所の指導員は、次のように話します。

 海老名ドライバーズスクール・相原由幸技能検定員:「左に寄せることで、車体をこすってしまったりとか、車を傷付けてしまう可能性があるということで、右に振ってしまう。左に寄れないという方は多くいらっしゃる」

 運転に慣れている人が、無意識にあおりハンドルをしてしまう場合もあるそうです。

 相原技能検定員:「運転行動を繰り返していくなかで、左折する時に反射的に、そういった運転行動(あおりハンドル)を取ってしまうことも考えられる。自分自身の運転を、またもう一度振り返って頂いて、思い当たる方は、今後の運転のなかで改善をして頂ければと思います」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年9月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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