【台風11号】九州に最接近 「アウターバンド」帯が形成 “電柱倒壊レベル”吹く恐れ(2022年9月6日)
大型で強い台風11号が、九州に最接近しています。記録的な暴風や、線状降水帯による大雨に警戒が必要です。
■対馬で停電も…最大瞬間風速50m
6日午前5時すぎの長崎県対馬市です。
国昌寺・作元功照住職:「風が強くなってきて、音でなかなか眠れず。台風情報つけっぱなしで、今を迎えた」
国昌寺の住職・作元さんは、強い雨で境内の木の枝が折れて、建物などが壊れないよう、5日に枝打ち作業を急いだといいます。
さらに、停電の被害もあったということです。
作元住職:「午前3時ぐらいから、停電するようになって。今、電気はついていますが、いつ電気が落ちるか分からない状態です」
台風11号の中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルという、猛烈な風です。
■九州北部 “雨風”一気に強まる
6日午前3時半ごろの佐賀県唐津市では、電線が激しく揺れ、強風にあおられた草木も大きくしなっています。
福岡県久留米市でも、通行人が持っていた傘は強風によって壊れ、使い物にならなくなっていました。
5日夜になり、九州北部では一気に雨風が強まりました。
■「アウターバンド」台風東側に形成
午前0時には、長崎県北部と対馬の一部が暴風域に入りました。
午前3時までの最大瞬間風速は、長崎県の福江空港で35.5メートル、愛媛県の伊方町瀬戸で34.3メートルを観測しました。
さらに、台風の中心付近を取り巻く雨雲に加え、台風の東側に「アウターバンド」と呼ばれる雨雲の帯が形成されました。
宮崎県では5日夜、神門で52.0ミリと、今年一番の非常に激しい雨を観測。土砂災害などに、警戒が必要です。
■“電柱倒壊レベル”猛烈な風吹く恐れ
気象庁の会見:「九州北部地方では、5日夜から6日午前中にかけて、線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。不要不急の行動・外出はなるべく避けて頂くように」
台風の接近に伴い、九州北部では一部の電柱が倒壊したり、建物の外壁などが壊れ、広い範囲に飛散したりするような、猛烈な風が吹く恐れがあります。
また九州電力によると、台風11号のため、午前4時現在、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県でおよそ3万7790戸が停電しています。
垂れ下がったり切れたりした電線は大変危険なため、絶対に触れないようにして下さい。
6日は、関西から九州にかけて広い範囲で、鉄道の計画運休などが予定されています。
(「グッド!モーニング」2022年9月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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