【廃墟】各地で有効活用するための取り組み「防犯レベルかなり上がる」

【廃墟】各地で有効活用するための取り組み「防犯レベルかなり上がる」

【廃墟】各地で有効活用するための取り組み「防犯レベルかなり上がる」

不法侵入が相次ぎ、火災などのトラブルも起きている廃墟。そんな中、各地で廃墟を有効活用する新しい取り組み始まっています。

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三重県菰野町にある温泉街の中心地には、黒く焼け焦げた建物がありました。25年ほど前に廃業した旅館です。今年3月、廃墟となった旅館で火災が発生しました。実は“心霊スポット”として有名な場所で、不法侵入が相次いでいたといいます。火の気がなかったことから、不審火とみられています。火災から5か月ほどたった今も取り壊されることなく、廃墟は建っていました。

湯の山温泉協会 伊藤裕司会長
「(廃墟旅館の)所有者の方も高齢だという理由で、(火災後も)このままになっているんですけど、(所有者から)『もうちょっと待ってほしい』という返答しかないものですから」

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兵庫県神戸市にある“廃墟”の中を特別に中を見せてもらいました。雨漏りによって、壁紙は至るところではがれ落ち、天井の配線はむき出しになっていました。

廃墟を管理するGG.PRO綿島光一さん
「(不法侵入者が)この(配線の)中の銅を盗んでいったりするんですよね」

10年以上前に廃業したホテルです。解体には莫大な費用がかかるため、未だできず廃墟になりました。不法侵入が後を絶たず、周辺住民は不安を抱えていました。

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廃墟を有効活用するため、新しい取り組みが始まっています。

そのひとつは、実際の廃墟ホテルを使った“お化け屋敷”です。殺人鬼が潜むとされるホテルから、脱出をはかります。廊下を進むと、スコップを持った殺人鬼が現れました。行く手を阻まれ、今度は来た道を戻ろうとしますが、そこにも別の殺人鬼が現れました。お客さんは脇にある窓から、何とか脱出しました。

廃墟をお化け屋敷に生まれ変わらせた狙いとは?

廃墟を管理するGG.PRO綿島光一さん
「我々が管理することによって、施錠など人が出入りすることで、防犯のレベルがかなり上がって」

観光客の出入りが増えたことで、廃墟への不法侵入者が減ったということです。

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茶畑に囲まれた静岡県島田市には、小学校の廃校をリノベーションした施設が今年オープンしました。今、ブームのグランピング施設です。

校舎の中には懐かしいものがそのまま保存されています。壁に掛かっていたのは――

Glamping&Port結 施設マネージャー 清水真志さん
「あれは、学校だった頃の校歌が残っています」

体育館のバスケットコートやプールなどは自由に利用が可能です。

かつて理科・家庭科室だった場所では、「ほうじ茶作り」が体験できます。緑茶の茎を煎って、「ほうじ茶」を手作りします。

今後は観光客に向けて、地元の特産品の販売を本格化し、地域活性化につなげていきたいということです。

地元のお茶農家 曽根彰宣さん
「施設がきっかけとなって、お茶のことを色々知ってくれたら、生産者としてもすごくうれしいです」
(2022年9月5日放送「news every.」より)

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