発生届「3時間が10分に」 “全数把握”見直し開始で課題は(2022年9月3日)

発生届「3時間が10分に」 “全数把握”見直し開始で課題は(2022年9月3日)

発生届「3時間が10分に」 “全数把握”見直し開始で課題は(2022年9月3日)

8月3日の東京の新規感染者は1万2561人と前週の土曜と比べ4500人余り減りました。
全国でも減少しており、12万3100人となりました。

そんな感染者の「全数把握の見直し」がきのうから始まりました。
医療機関や保健所の負担軽減のため、陽性者の発生届けを高齢者など、重症化リスクが高い人だけにする措置です。
大阪や山形なども見直しを発表し、先行して、佐賀・鳥取・茨城・宮城・岐阜で始まっています。

実際にどう変わったのでしょうか?
茨城県にある病院です。

医師
「これから(陽性者の)登録を始めます」

診察が終わった午後4時過ぎから当日分の発生届を作ります。
多い時で、医師2人で100件近く作っていたため、それだけでおよそ3時間かかっていましたが、2日は…

医師
「本日はたった1件だったので、これまでより格段に楽になった」

陽性者は5人で、発生届が必要な件数は1件。
およそ10分で終わりました。

小山記念病院:池田和穂院長
「スタッフはコロナ病床も管理し、ワクチン接種も行っていて、これに通常業務も加わってくる、入力の負担が減れば対応する労力を割くことができるのではないかと思う」

届け出先の保健所にも変化があります。
鳥取にある保健所では、一見、対応に追われているように見えますが…

職員
「以前は電話を切ったらすぐまた電話がかかってくる状況だったが、いつもよりは電話が少ない状況になっている」

保健所では届け出があった陽性者の最初の聞き取りを行います。
第7波が始まると、1日300から400人にのぼりましたが、きのうは64人に。
1人の作業時間もおよそ1時間40分かかっていたものが、およそ20分になりました。

職員
「体調確認も丁寧に時間をかけて親身になって寄り添えるところにメリットを感じています」

一方、課題とされているのが、届け出をしなくなった軽症者へのフォローです。
その解決のため、新たな取り組みも始まりました。

職員
「ここが陽性者コンタクトセンターです」

鳥取県ではきのうから独自のシステムを導入。
軽症者からの連絡を受け、健康観察や食料配布などのフォローを行います。

新型コロナウイルス感染症対策本部事務局:西尾浩一局長
「誰一人も取り残さない。陽性者の方はすべてフォローアップさせていただく」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事