動きが遅い台風11号 影響は長時間 来週に日本海を北上(2022年9月3日)

動きが遅い台風11号 影響は長時間 来週に日本海を北上(2022年9月3日)

動きが遅い台風11号 影響は長時間 来週に日本海を北上(2022年9月3日)

 ここからは気象予報士の手塚さんに解説してもらいます。

 今回の台風は、最大瞬間風速60メートルが予想されてますね。60メートルと言うのは台風が多く通る沖縄でもあまりない数字です。台風の動きが遅くて、影響が長く出るというのも心配な点です。

 (Q.線状降水帯が発生するおそれもあるんですよね?)
 はい。それは台風特有のアイウォールというものが関係しています。

 現在、台風は石垣島の南およそ80キロの位置です。石垣島と宮古島が暴風域に入っています。

 4日の午後には先島諸島から離れていく見込みですが、3日夜、満潮時刻に台風が通過するため、高潮による浸水害なども警戒が必要になってきます。

 こちら午後6時からの雨予想です。台風の中心付近に円状の活発な雨雲がありますよね。これがアイウォールと呼ばれる、台風の目の周りの積乱雲の塊になります。時間を動かすと、これらが石垣島や宮古島にかかって、線状降水帯が発生するおそれもあります。動きが遅いので、3日夜、非常に激しい雨を降らせ続ける予想で、大雨による災害の危険度が一気に上がる恐れがあります。あすの昼ごろになるとようやく、雨や風のピークを超えてきますが、夜まで雨は続きそうです。

 そしてそのあとの進路です。5日にかけて東シナ海を進み、さらに日本海へと進んでいきます。

 西日本や北陸、北日本でも来週は暴風となる恐れがあります。特に6日、九州に接近する恐れがありますが、このときの中心付近の最大瞬間風速は60メートルという予想です。6日の風の強さを見ると、西日本は全体的に強いですが、特に台風に近い九州北部が強く吹きます。

 こちらは停電のリスクを予想したものなんですが、長崎や佐賀、熊本の一部も注意警戒エリアで、対馬や五島列島などは赤い警戒というところが多くなります。もし台風が陸地に近い進路をとると、範囲が広がってくる恐れがあるので、最新の情報の確認と、まだ近づくまで時間がありますので、今のうちに備えをお願いします。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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