“選挙で知事と対立したから?”特別交付金の減額に…町長が激怒で提訴へ「許さない」(2022年9月1日)

“選挙で知事と対立したから?”特別交付金の減額に…町長が激怒で提訴へ「許さない」(2022年9月1日)

“選挙で知事と対立したから?”特別交付金の減額に…町長が激怒で提訴へ「許さない」(2022年9月1日)

県を通じて交付される特別交付税の配分額をめぐり、徳島県の3町長が憤っています。特につるぎ町の町長は「論外!もう論外の論外!絶対許すことはない!」といった怒りの声をあげています。いったい何が起こっているのか取材しました。

 (徳島県つるぎ町 兼西茂町長)
 「子どもだましみたいなことを言うて、そんなんで納得するつるぎ町長ではないぞと。誰がなんと言おうと許すことはない」

 怒りを爆発させる徳島県つるぎ町の兼西茂町長(69)。その矛先は…。

 (徳島県つるぎ町 兼西茂町長)
 「もうとんでもない憤りを飯泉知事に覚えました。これは飯泉知事の意向が入っとんですよ」

 怒りの理由は県を通じて交付される『特別交付税』です。特別交付税は自然災害などに対応するため国が県に配分するもので、市町村への配分額は、市については国が、町村については県が決めます。2021年度、国から徳島県に交付された特別交付税の総額は110億1650万円と、2020年度と比べて6.1%増えていました。ところが、つるぎ町・石井町・板野町の3町だけ前年から減額されたのです。

 (徳島県つるぎ町 兼西茂町長)
 「恣意的にマイナスにしたな3町だけ。これだけはいかん。もう富士山、日本では富士山が一番高い。頂点を目指してこの感情をずっとぶつけていく」

 つるぎ町は県に対して減額した理由の説明を求めましたが明確な回答はなかったといいます。さらに、徳島県に開示請求した資料によると、2021年度の特別交付税について金額や順位は載っていますが、それ以外は全て黒塗りとなっています。

 これに対して飯泉嘉門知事は“恣意的な算定はしていない”と反論します。

 (徳島県 飯泉嘉門知事)
 「皆さんが満足する総額にはならないわけですよね。そこをご理解いただいて、そして事務的にお配りさせていただく。(町からの質問に)我々としては真摯にお答えさせていただいた」

 しかし、つるぎ町の兼西町長は『選挙などで飯泉知事と対立する立場だったことから減額された』と訴えます。

 (徳島県つるぎ町 兼西茂町長)
 「飯泉知事の意のままにならんというところで。利口なやっちゃからね。飯泉知事っちゅうのは確かに。言い訳はうまい」

 この主張について飯泉知事は次のように述べました。

 (徳島県 飯泉嘉門知事)
 「政治的なお立場でどう支持をするのかというのは、これは自由な話ですから、それをもって何かするということにはあくまでもならない」

 3町は「不当な減額だ」として、県に対して約1億1500万円の損害賠償を求めて提訴する方針です。

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