行方不明の夫「2週間休ませて」“死亡推定日”に会社に連絡…大阪・母娘殺害(2022年8月26日)

行方不明の夫「2週間休ませて」“死亡推定日”に会社に連絡…大阪・母娘殺害(2022年8月26日)

行方不明の夫「2週間休ませて」“死亡推定日”に会社に連絡…大阪・母娘殺害(2022年8月26日)

大阪・堺市のマンションで、荒牧愛美さん(29)と娘のリリィちゃん(3)が殺害された事件で、司法解剖の結果、2人には上半身を中心に十数カ所の刺し傷があったことが分かりました。

愛美さんの顔には殴られた痕が、右手首には防御創も見つかったということです。心臓や肺を貫通するほど深く刺された傷もあり、2人とも即死とみられています。

一報が入ったのは24日午前1時過ぎ、愛美さんの父親からの通報でした。

父親からの通報:「娘夫婦と22日夕方から連絡が取れない」

警察がマンションに駆け付けたところ、鍵がかかっていたため、べランダの窓を割って室内へ。2人は2DKの間取りのベランダ側の洋室で、仰向けに血を流した状態で倒れていたとみられます。その場で死亡が確認されました。

警察は、同居していたブラジル国籍の夫(33)が何らかの事情を知っているとみて、行方を捜していますが、発見には至っていません。

近隣住民からは「家族仲が悪そうには見えなかった」という声が聞かれます。

同じマンションの住民:「遊びに出かけてるのか、とにかく駐車場の方に向かって歩いて、3人仲良く歩いてるみたいな感じは見ました。(Q.今まで家に関するトラブルは?)トラブル自体は、この辺では全く見てなかった」

同じマンションの住民:「(Q.出かける時は3人一緒?)基本的に3人一緒で行動しているというイメージです。ちょっと無表情で、あまり反応はない感じだったんで、律義だなと思うご家族でした」

この印象は、夫の勤務先でも同じでした。

夫の勤務先関係者:「娘さんの写真を見せて自慢するような感じやった。家庭円満だとはみんな思っていた感じ。(Q.男性の勤務態度は?)まじめにやってましたけどね。無断欠勤もなく。仕事はまじめにする感じやったけど、ちょっと感じたのは、キレるようなところもあったかなというようなイメージ」

ただ、さらに勤務先に話を聞くと、気になる情報も出てきました。遺体発見の2日前、夫は勤務先に電話し「自転車で転び、病院に行かせてほしい」と話し、その日の夕方には「骨折したから2週間ほど休ませてほしい」と再び電話をしてきたといいます。

2人の死亡推定時刻は“その日の夜”。翌日には、勤務先が何度電話しても連絡がつかない状態になったといいます。

夫の勤務先関係者:「(Q.1回目と2回目の電話で(夫の様子に)違いは?)(夫は)元気がないような感じだったと。2回目の夕方の時は、エコーのかかった響くような感じだった。電話が遠かった、聞き取りにくかったと。病院なのかと聞いたら『自宅です』と言っていたみたいだ、本人は」

他にも気になる情報が出てきました。

荒牧さん夫婦を知るマルコス・エノハタさん:「彼は家族と一緒に暮らしていなかったと思います。離れて暮らしていたと思います。(Q.夫はどこに住んでいた?)違う場所です。正確な場所は分かりませんが、彼は妻と一緒に暮らしていませんでした」

部屋からは、血の付いた包丁が見つかったことが新たに分かりました。警察は、何者かが強い殺意を持って、この包丁で刺したとみて捜査するとともに、夫の行方を捜しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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