サッカーで“平和と復興”を 被爆地や被災地の小学生が集い交流(2022年8月24日)
サッカーを通して平和と復興を考えようと、被爆地や被災地の小学生が広島県に集まって交流を深めました。子どもたちが感じたものとは。
懸命にボールを追いかける小さなサッカー選手たち。大人顔負けのスーパープレーも飛び出しました。
大会を前に平和公園を訪れた選手たち。
被爆地・長崎や東日本大震災の被災地からも小学生が参加しました。
サッカー大会のもう1つの目的は、被爆地・広島での平和学習です。
東日本大震災の翌年以降は被災地のチームも招待するようになりました。
福島チーム:「かわいそう過ぎて見られない」「怖い。一瞬で未来が消える」
今年、被災地から参加したのは、原発事故が起きた福島県の選抜チームです。
戦争と震災。時代や被害は違っても復興を進める思いは重なります。
福島チーム:「原爆の怖さとか広島がどんな思いをしたかを知りました。東日本大震災で多くの人が苦しんでいることは一緒だと思います」「(原爆で)僕たちと同じ歳で死んだ子がいたので悲しい気持ちになりました」
交流会では被爆者で元サッカー日本代表の今西和男さん(81)が77年前のあの日について話しました。
今西和男さん:「ドーンという音とともに家は吹っ飛んでしまって『お母さんみんな血が出とるよ』と(言ったら)『あんたも血が出とるから黙って私に背負われていなさい』と言われた」
戦争と原爆を経験し世界で活躍した今西さんが伝えたのは、スポーツで交流する大切さです。
長崎チーム:「戦争が今、日本ではないけど世界ではあるのでウクライナとかも戦争がなくなって僕たちみたいにサッカーができる平和が戻ってほしいと思います」
安佐南区で行われた平和祈念デンタルサッカーフェスタ。
長崎と福島のチームが対戦するなど、子どもたちがゴールを目指して走り続けました。
長崎県選抜チーム・松本凌央さん(小6):「同じ被爆した県なので平和を大切に考えて(プレーした)。当時、苦しんでいた人たちのことを思いながら(広島に)あったものを(長崎で)言いたい」
福島県選抜チーム・白石結翔さん(小6):「平和じゃないとサッカーもできないと思うので原爆の詳しいことをもっと調べて友だちとかお母さんお父さんに聞いてほしい」
サッカーでつながった被爆地と被災地の思い。
子どもたちが平和と復興を誓いました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く