世界経済フォーラム「ワクチン格差で社会分断悪化の恐れ」
世界経済フォーラムは１１日、新型コロナワクチンの接種の不平等が、経済格差を広げ、より社会を分断させる恐れがあるとする報告書を公表しました。
ダボス会議を主催する世界経済フォーラムは、世界が直面するリスクについて、各国の有識者１０００人を対象に調査を行い、１１日、報告書を公表しました。
それによりますと、ワクチン接種が進む国では、経済のデジタル化などに成功し、経済回復が見込まれる一方、接種率が低い国では医療機関のひっ迫が続き、格差が広がるとしています。その結果、地政学的な緊張が悪化したり、気候変動対策などで国際協調が困難になったりする恐れがあるとしています。
また、これからの３年間については、「世界が不安定で予期しない出来事が複数回起きる」など、およそ９割の有識者が悲観的な見通しを示し、「経済の回復が加速する」と回答した人は１１％のみだったということです。（12日03:49）
