“温泉水柱”で「塩害」「騒音」 住民悲鳴…長万部町 高さ20m級“防音壁”設置へ(2022年8月24日)

“温泉水柱”で「塩害」「騒音」 住民悲鳴…長万部町 高さ20m級“防音壁”設置へ(2022年8月24日)

“温泉水柱”で「塩害」「騒音」 住民悲鳴…長万部町 高さ20m級“防音壁”設置へ(2022年8月24日)

 北海道の林から吹き上がり話題となっている“巨大な水柱”。周りでは、植物が枯れる被害が相次ぎ、昼夜を問わず響き渡る轟音に、住民が悲鳴を上げています。

■温泉施設作りには「最低でも数千万円」

 長万部町のホームページから:「『水柱』の水質検査結果について、低温泉水と推定されるとのことです」

 「温泉水」だった北海道長万部町の“謎の巨大水柱”。成分は、鉄分や塩分が含まれていることも分かりました。

 水柱を見に来た人:「観光資源にうまく使えればな。ちょっと音がうるさいけど、いいと思うんだけどな」

 その姿を一目見ようと、連日のように見物人が訪れている水柱。温泉施設などを作れば、町おこしにもなりそうですが…。

 公益財団法人 中央温泉研究所・滝沢英夫研究部長:「最低でも、数千万円はかかる工事にはなると思います」

■塩害も発生…トマトの葉“変色”枯れる

 さらに問題は、他にもあります。

 滝沢研究部長:「このまま出し続けると『塩害』ですね。付近の車であるとか、トタン屋根がさびてしまうということがあります」

 近隣の住宅では、すでに塩分を含んだ温泉水による「塩害」に見舞われている場所もあります。

 家庭菜園のトマトの葉が、温泉水を浴びて茶色く変色し、枯れてしまう被害が発生。別の住宅でも…。

 地元住民:「花がこれ、まだ枯れる時期じゃないんだもん」

 以前は、赤くきれいな花を咲かせていたという庭の木。水柱が発生してから2週間。すっかり葉が落ち、枯れてしまったといいます。

■騒音問題…高さ20m級“防音壁”設置へ

 塩害だけでなく、「騒音」も住民を悩ませています。

 地元住民:「やっぱり耳に入ってきますし。前よりは、眠りが浅い感じはします」「2時間おきぐらいに起きる。声も潰れてしまう」

 住民の生活を守るため、長万部町が設置を予定しているのが、高さ20メートルクラスの“防音壁”です。

 現在の水柱の高さはおよそ30メートル。実現すれば、その3分の2の高さの壁が、水柱を取り囲むことになります。少しは塩害も防げるのでしょうか。

 長万部町:「“騒音”と“水しぶき”による住民への影響をなくすため、できるだけ早く、防音壁を設置したい」

(「グッド!モーニング」2022年8月24日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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