「老後に2000万円ためないと」コロナ給付金詐欺事件 当時20歳の佐藤凛果被告 詐欺に加わった理由は「将来の不安があった」|TBS NEWS DIG
20歳で詐欺グループに加わり逮捕・起訴された女。新型コロナの持続化給付金、総額2億円以上をだまし取ったとみられる詐欺グループで申請役だった女の初公判が開かれました。動機は意外なものでした。
「当時は、お金がほしかったのでやめられなかった」
涙ながらに、こう語り、罪を認めたのは無職の佐藤凛果被告(22)です。
佐藤被告は、東京国税局職員である塚本晃平容疑者(24)らと共謀し、新型コロナで収入が減った個人事業主だとウソの申請をして、持続化給付金あわせて200万円をだまし取った罪に問われています。
検察側は、冒頭陳述で佐藤被告が給付金の申請役として60万円の報酬を得たと指摘。
なぜ詐欺をやめられなかったのか。佐藤被告は、被告人質問でこう打ち明けました。
「老後に2000万円貯めないといけないなど、将来への不安がありました」
3年前、金融庁の報告書で“年金以外に2000万円が必要”と指摘され、国会で波紋を広げた「老後2000万円」問題。犯行当時、20歳だった佐藤被告ですが、老後の資金などへの不安から犯行をやめられなかったというのです。
弁護士
「報酬の60万円は何に使ったのですか?」
「貯蓄です」
佐藤被告は、詐欺グループの中心メンバー、元大和証券社員の中峯竜晟被告(28)に投資の相談をするなどしていて、中峯被告から頼まれて申請役になったといい、「不正の認識は最初からありました」と語りました。
今回、詐欺で得た金については返還するとした佐藤被告。検察官から再び罪をおかさないか尋ねられると…
「貯蓄や積み立てNISAなどを利用して、コツコツ貯めることを心がけます」
佐藤被告も加わっていた詐欺グループは、総額2億円近くの給付金をだまし取っていたとみられます。
警視庁は、ドバイに潜伏していた松江大樹容疑者(31)が詐欺の全容を知っているとみて捜査を続けています。
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