消費者物価指数は7月も2%超の上昇…家庭や企業の食費抑える取り組みは|TBS NEWS DIG

消費者物価指数は7月も2%超の上昇…家庭や企業の食費抑える取り組みは|TBS NEWS DIG

消費者物価指数は7月も2%超の上昇…家庭や企業の食費抑える取り組みは|TBS NEWS DIG

私達の家計を直撃する物価高を深掘りしてお伝えする「家計クライシス」。第2弾のテーマは「食費」です。食費高騰による家計負担を少しでも抑えようと消費者も企業も試行錯誤を進めています。

都内に住む3人家族の山崎さん。2歳になる子供は元気いっぱい。しかし…

山崎彩恵さん
「子供が食べる量が増えてきたので、嬉しいことではあるけど、夫婦2人で暮らしてる時より食費が高くなった。油とかバターとか値上がりしてるな」

7月の消費者物価指数はプラス2.4%と、政府日銀の目標、2%を超えたのは4か月連続。増税の影響を除くと、およそ14年ぶりの大幅な上昇です。大きく押し上げたのが「光熱費」に加えて「食費」です。食料費の負担は今年度1世帯あたり3万6000円以上増えると見込まれています。

山崎友輔さん
「真綿で締められているような値上がりがあるのかなと感じます」

食品の値上げは今年だけで1万8000品目以上に。

何とかしないと…山崎さんはあるサービスの利用を始めました。1食分の食材やレシピがまとめて届く宅配サービスです。最も安いもので1食2人分で980円。このサービスを週3~4日、夕食で使ったところ全体の食費が月1万円減ったといいます。

山崎彩恵さん
「買い物の頻度が減ったことによって、無駄買いしたりとか食品ロスが減ったからか、食費が少し安くなった」

「食品ロス」は大量です。年間522万トン。うち半分は家庭から発生していて、1世帯あたり年間2万円を超えます。

一方、企業側も材料の高騰に対策を迫られています。

信濃屋食品 鈴木 誠 統括本部長
「こちらの人気のあるお寿司、値段は従来と全然変わっていません」

大手回転ずしチェーンで“値上げ”が相次ぐ中、こちらのスーパーでは寿司パックの価格を上げていません。マグロが高い時には白身魚に。寿司ネタを入れ替えて価格を維持しています。

信濃屋食品 鈴木 誠 統括本部長
「原材料、また魚もいま2割から3割上がっているから、実際は2割3割いただかないと厳しいところ。お客様に販売する価格は据え置きをなるべく目指しているところです」

【物価上昇は今後いつまで続くのか】

これまではエネルギー価格高騰による値上がりでしたが、ここに来て「円安」の影響が現れ始めました。その象徴がこちらiPhoneです。先月、iPhoneの最新機種が2割程度値上がりした影響で携帯電話機は14.7%上昇。エアコンなども値上がりし「エネルギー」や「食品」中心の物価上昇が円安で生活全体に押し寄せてきた形です。つまり、円安の影響はこれから本格化してくる見込みで、年内に物価上昇率は3%に達するという試算もあります。

一方、物価上昇の影響を除いた実質賃金は3か月連続で減少していて、家計の負担が限界ギリギリに近づいています。

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