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【解説】「旅行満足度」日本一は意外な「あの県」
まだまだ夏休み真っ盛りで、旅行にレジャーにと行楽シーズンは続きます。
◇“旅行満足度”日本一は?
◇“おいしいもの”○○が独占
◇レジャー用品で“検挙”?
以上の3つのポイントについて、詳しく解説します。
◇
■都道府県「総合満足度ランキング」 栄えある1位は…
「じゃらんリサーチセンター」が全国1万4000人以上の旅行者に行った「じゃらん宿泊旅行調査2022」で、都道府県の「総合満足度ランキング」(2021年度)が明らかになりました。「満足度」というのは、「行ってみてよかった」という場所のランキングです。
第1位 和歌山県(満足度91.0%)
第2位 沖縄県(満足度90.8%)
第3位 三重県(満足度89.7%)
第4位 北海道
第5位 京都府
第6位 青森県
第7位 福井県
第8位 長崎県
第9位 静岡県
第10位 大分県
1位になったのは、和歌山県。関東の人からはなかなかピンと来ないかもしれませんが、満足度が90%を超えたのは、沖縄と和歌山だけです。しかも和歌山は、前年の8位からジャンプアップして1位を獲得しているんです。
■「いい意味で期待を裏切る」総合力 観光の「王道」がそろう和歌山県
和歌山といえば、みなさんが想像するのは「海」でしょうか。南紀白浜は、ハワイのワイキキビーチを思わせる、文字通り「白い砂の浜」です。さらに、約1400年の歴史を持つともいわれる「白浜温泉」もあります。
さらに、「山」もあります。高野山・熊野古道は、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、世界遺産にも登録されています。
そして、テーマパークの「アドベンチャーワールド」があります。7頭のパンダの大家族が見られるのは、日本でこの場所だけです。
このように、確かに和歌山県には、観光地としての「王道」がそろっています。
今回、和歌山が「満足度1位」になった理由について聞いてみたところ、コロナ禍で大阪など関西圏や地元の人たちの来訪が多く、「近場の観光地」としての魅力を再発見したという面があるそうです。
家族連れはアドベンチャーワールドなどの「アクティビティ」、若い人たちは海水浴などの「アウトドア」、そしてシニア層の方々は「世界遺産」といったように、老若男女がみんな楽しめるということで、「観光地としての総合力の強さ」というのがあげられています。
さらに、「温泉」もあります。温泉というのは、コロナ禍であまり外に出なくても、旅館の中で楽しめる、完結するという良さがあります。
和歌山というのは、何か1つがものすごく秀でているというよりは、総合力で強いということで、「いい意味で期待を裏切られた」という声もあがっているといいます。
■「食」のランキング 北陸が“上位独占”
今回の調査では、「地元ならではのおいしい食べ物が多かった都道府県ランキング」も発表されています。第1位は福井県、第2位が石川県、第3位が富山県と、北陸3県がベスト3を独占する結果となりました。
福井は「カニ」、石川の「のどぐろ」、富山は「ぶり」などが有名です。このように、北陸は、海鮮グルメで圧倒的な強さを見せています。
■思わぬ”落とし穴” キャンプ用品で「検挙」
この夏、釣りやキャンプなどレジャーを楽しんでいる方も多いと思いますが、思わぬ「落とし穴」にもご注意ください。それは何かというと、キャンプなどで持って行く人も多い「ナイフ」です。
警視庁によると都内で去年、違法に刃物を携帯したとして「銃刀法違反(刃物携帯)」の容疑で検挙された1041人のうち、約8割の人が「目的のない携帯」で、キャンプや釣りのあとの「置き忘れ」なども多かったということがわかりました。
「うっかり」ということもあるようですが、例えば、キャンプのまき割りや料理などでよく使われる「サバイバルナイフ」について、刃の長さが6センチを超えるものについては、「正当な理由」なく外で持ち歩くこと、つまり携帯することが禁じられています。
例えば、キャンプの行き帰りなどで車のトランクに積んでいて、これからキャンプをする、あるいは既にしたことが、他に積んでいる道具などではっきり分かるような場合は、「正当な理由」として携帯が認められています。
一方で、「レジャー後の置き忘れ」というのはダメです。警視庁の幹部によると、例えば3日後、1週間後と時間が経過するほど、取り締まりを受ける可能性も高くなってくるといいます。また、いつか使うかもしれないと、車やバッグに入れっぱなしにしておいたり、持ち歩いたりするのも、取り締まりを受ける可能性が高いということです。
◇
まだまだ、レジャーのシーズンは続きますが、使い終わった刃物は自宅できちんと保管するように気を付けてください。
(2022年8月17日放送「news every.」より)
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