“体温超え”車トラブルSOS バッテリー上がり続出…ダッシュボード危険 10分で60℃(2022年8月17日)

“体温超え”車トラブルSOS バッテリー上がり続出…ダッシュボード危険 10分で60℃(2022年8月17日)

“体温超え”車トラブルSOS バッテリー上がり続出…ダッシュボード危険 10分で60℃(2022年8月17日)

 お盆最終日の16日、関東各地は最高気温が35℃を超える猛暑日となりました。

■夏場より注意…バッテリー上がり続出

 栃木県佐野市では16日、全国で最も暑い最高気温38.8℃を記録。街は人影もまばらでした。

 街の人:「暑いなと思いますけど。今、佐野が(全国で)一番なので、誇らしく思っています」

 そんななか、依頼が殺到していたのは、自動車の故障などに対し、ロードサービスを提供するJAFです。

 JAF埼玉支部・山崎雄樹さん:「(依頼が)入りましたね。現場に向かいます」

 現場に同行すると、まったくエンジンが掛からなくなった車がありました。

 JAF・山崎さん:「最近、乗ったのいつごろですか?」
 依頼者:「9日かな。こんな感じなので」

 車は、会社で使っているといいます。

 JAF・山崎さん:「何か、心当たりは?」
 依頼者:「乗った人に聞いたが、そんな感じなかったみたい。今までも、普通に走っていた感じらしいです」

 隊員が真っ先に確認したのは、バッテリーでした。

 JAF・山崎さん:「今、バッテリーの電圧が2.4ボルトなんですね。正常の電圧が12.6ボルトなので、ほとんどバッテリーの電気がなくなっている状態」

 車が動かなかったのは、バッテリーが上がってしまったためでした。

 専用の道具を使って、応急処置を施します。しばらくすると、エンジンが掛かりました。

 16日は、こうしたバッテリーのトラブルが相次ぎました。暑い日が続く夏場は、バッテリー上がりの危険性が高く、より注意が必要だといいます。

 JAF・山崎さん:「エアコンとか使う機会が増えるので。バッテリーに負担が掛かってくるので。弱っていたバッテリーとかが、そういった機会で上ってしまうということは、よくあるかと思います」

■買い物から10分…ダッシュボード60℃超

 バッテリー上がりのほかにも、JAFでは、暑い日の車内温度上昇に注意を促しています。

 JAF東京支部事業課交通環境係・高橋啓剛さん:「エアコンを停止してから、わずか15分くらいすると、(車内温度は)人体に危険なレベルに達します。特に子どもや高齢者、またはペットを少しの間だから大丈夫だろうと残しておくと、熱中症とか、最悪命に関わる危険なことになる」

 JAFが検証したところ、エアコンを停止した車内の熱中症指数は、5分で警戒レベル、10分で厳重警戒レベル、15分で危険レベルと短時間で悪化するのが分かります。

 午後2時すぎ、都内にあるスーパーで、手元の温度計を見てみると、40℃を超えています。駐車場に止まった車の車内温度は、一体どれだけ上がっているのでしょうか?

 買い物から戻った女性に、車内の温度を測らせてもらうと、ハンドルは44.1℃。シートも40℃超えて42.1℃です。

 買い物から戻った女性:「思っていた以上に高いですね。いつも熱いなとは思っているんですけど、こんなに高いとは思わなかったです」

 車内でも特に危険なのが、ダッシュボードです。この男性は、10分ほどで戻ってきたといいますが、なんとダッシュボードは60.5℃まで上がっていました。

 買い物から戻った男性:「ちょっと驚きですね。50℃くらいは結構聞いたりとかあるが、10分くらいで上がるというのは…」

 気温35℃の猛暑のなか、ダッシュボードに物を置きっぱなしにした場合の実験動画では、1時間ほどでクレヨンは溶け出し、時間が経過するとライターに亀裂が生じ、液体ガスが抜けていくのが分かります。

 ダッシュボードは、70℃近くまで上がりました。この実験で、スプレー缶に変化はありませんでしたが、別の実験では72.9℃でスプレー缶は破裂しています。

 ダッシュボードに置きっぱなしにした場合、このような事故につながる危険性が高いのです。

 JAF東京支部事業課交通環境係・高橋啓剛さん:「(ダッシュボードが)一番温度が上がりやすいところになりますので。そこに何か物を置いておくというのは、影響が出やすくなります。特に可燃性の高いものを車内に置いておくというのは、大変危険です」

(「グッド!モーニング」2022年8月17日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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