『自分たちの力では限界がある』閉店決意の居酒屋…背景にある“見えない行動制限”(2022年8月16日)
行動制限がない3年ぶりの夏。賑わいを取り戻した場所がある一方で、苦しい状況が続いている場所もあります。
8月12日、お盆休み中の大阪・ミナミ。前日には2万人を超える新型コロナウイルス感染者が確認されていたにもかかわらず、大勢の人で賑わっていました。夜になっても道頓堀は大勢の人で賑わっていて、列を作っているお店も見られました。飲食店への時短要請や酒類提供の制限はありません。
去年8月、飲食店は「緊急事態宣言」で酒類提供の自粛が求められていたためノンアルコールビールを提供し、時短要請のため午後8時までの営業となっていました。
(串焼きけー坊 岡田啓二店長 去年8月)
「ホンマもう限界の限界で。赤字やし赤字やし、ほんまに早く終わってほしいです」
しかし今年の夏、ミナミにある居酒屋「串焼きけー坊」の店内は大勢の観光客などで賑わっていました。おいしいお酒も飲めるようになり夜遅くまで営業しています。外国人観光客も少しづつ戻ってきているといいます。
(串焼きけー坊 岡田啓二店長)
「去年とは全然売り上げが違います。2倍も3倍も変わりました」
(客)
「この1~2年は本当になかなか自由に行動できないし、この夏は結構楽しめると思っています」
「はめを外さんようにしようと思います。適度にね、マスクもして、これ(パーティション)もあって」
ミナミの街が観光客などで少しずつ活気を取り戻しつつある一方、なかなか人が戻らない場所もあります。同じ8月12日、ビジネス街に近い大阪・福島区にはほとんど人の姿がありませんでした。2017年にオープンした居酒屋「晩酌食堂Hanaco+」。女性でも気軽に立ち寄れるお店を、と営業を続けてきましたが、コロナ禍で経営が悪化したため8月いっぱいで店を閉めることを決めました。そこには“見えない行動制限”の影響があるといいます。
(晩酌食堂Hanaco+ 関谷幸司店主)
「行動制限がないとはいえ、やっぱり企業さまは気にかけていらっしゃいますし。お客さまの声の中で『会社からストップがかかったので』という方はいらっしゃいます。そういった電話でキャンセルも多々ありましたね」
行動制限がなくなったことにより、自治体からの協力金など補償がなくなってしまったことも追い打ちをかけているようです。感染者の高止まりが続く今の状況ではビジネス街に客足が戻るまでまだしばらく時間がかかりそうです。
(晩酌食堂Hanaco+ 関谷幸司店主)
「どうしても自分たちの力でどこまでやれるかという限界がありますので。とにかく頑張るしかないかな。それだけですね」
行動制限がない今年の夏、街によって明暗が分かれています。
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