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空から見た“お盆混雑” 実践!渋滞“回避術”…救急車不足 代わりに“消防車出動”(2022年8月16日)
3年ぶりに行動制限のないお盆休みをふるさとで過ごした人たちのUターンラッシュで14日、15日と各地の高速道路で激しい渋滞となりました。さらに、東京ディズニーリゾートなど首都圏の人気観光地を空から見ると、長い行列ができていました。
■“6000台”駐車場ほぼ埋まる盛況
3年ぶりの行動制限のないお盆休みでにぎわいを見せる観光地。
都内近郊の人気観光スポットを上空から見ると、多くの人が東京ディズニーランドに訪れています。炎天下のなか、人気アトラクションの前には延々と続く長蛇の列。直射日光を避けるため、多くの人が日傘を差しながら並んでいました。
さらに、ディズニーシーのアトラクションでも、長い長い行列がありました。
同じく千葉県にある大型商業施設「三井アウトレットパーク木更津」の駐車場には、たくさんの車が所狭しと並んでいました。およそ6000台の車を止めることができる駐車場のほとんどが埋まるほどの盛況ぶりでした。
入場する車は、駐車スペースを探すのが困難な状態となっていました。
世界最大級の旅行口コミサイトの人気で国内3位に選ばれたこともある「ふなばしアンデルセン公園」。木々に囲まれた駐車場は満車状態。園内も芝生の上に張られた、色とりどりのテントがびっしりと並んでいて、家族連れでにぎわっていました。
■東名高速の大渋滞…家族に密着(1)
お盆休みの上りのUターンラッシュがピークを迎え、東名高速道路では、御殿場インターチェンジから横浜町田インターチェンジで最大50キロの渋滞予測が発表されました。
そんな大渋滞に巻き込まれたのは、久保さん家族。お盆期間中は親族で箱根、静岡県の三島を旅行していました。埼玉県川越市にある自宅までは東名高速・圏央道を通り帰ります。
渋滞中の車内では…。
父:「羽鳥さんにつまんない家族って言われちゃう」
母:「羽鳥さんにツッコミ入れてもらうくらいが…」
そして…。
子ども:「今オナラした」
母:「やめてね~テレビ(撮ってる)」
御殿場インターチェンジからのろのろ進むことおよそ20分。子どもたちは時間を潰すためトランプで遊び始めますが、車がトンネルに差し掛かると…。
子ども:「暗い暗い暗い…」「明るい~」
トンネルを出ると歌を歌い始めました。
その後、車は一時スムーズに進んだものの、しばらくすると再び渋滞に。車内ではしりとりが始まります。
久保さん家族は、通常45分で通過できる区間を1時間半かけてようやく通過。
父:「何回か渋滞したり混んだりっていう、まあ疲れましたね。長かったです」
結局、川越市の自宅まで4時間ほどかけ帰宅しました。
■関越道の大渋滞…家族に密着(2)
嵐山サービスエリアには車があり、外側の道路も渋滞しています。
父:「渋滞だよ!」
母:「え?止まってるの?」
高橋さん家族は、新潟の実家に3年ぶりの帰省。子どもたちは祖父らとザリガニ取りや花火を楽しみました。
コロナの感染を防ぐため、初めて車で帰省。千葉県流山市にある自宅までは上信越道、関越道、外環道を通ります。車が上信越道から関越道に入った午後4時半ごろ、車はスムーズに進み、車内ではお盆の思い出話に花が咲きます。
父:「ザリガニはどうだった?」
子ども:「楽しかった」
母:「新潟で一番楽しかったのは?」
子ども:「ゲームセンター」
母:「ゲームセンターか~い」
しかし、15分ほど走ると…。
父:「はい、渋滞で~す」
母:「止まる?」
この時、関越道は高坂サービスエリアを先頭におよそ20キロの渋滞が発生していました。そんななか、車内では事件が発生しました。
父:「何かあったの?何?お菓子?」
母:「ひっくり返った?」
子ども:「セミの抜け殻が入ってたんだよ」
母:「どうなったの?」
子ども:「折れたんだよ足が」
やがて渋滞エリアを抜け出すと…。
父:「スムーズになったぞ」
通常、30分で通過する藤岡ジャンクションから鶴ケ島インターチェンジまで1時間以上かかって通過。新潟から千葉県流山市の自宅まで6時間を要しました。
父:「この2人が退屈にならないか、暴れないかというのが。心配でしたけど、何とかいけたので…」
■実践!渋滞“回避術” 本当に混まない?
毎年発生するお盆渋滞を回避できるのか?ネクスコ東日本と中日本は、おすすめの通過時間を事前に発表していました。
高橋さん家族が通過した区間、藤岡ジャンクションから鶴ケ島インターチェンジ間は最大40キロの渋滞を予測。
回避策では、渋滞が発生する午後2時から午後10時を避けて通過することで、およそ30分と、渋滞ピーク時の3分の1の時間で通過できるといいます。
15日、実際に検証してみました。
午後0時半を回ったところです。(藤岡ジャンクションを過ぎた)関越道の上り上里サービスエリアを過ぎたところですが非常に空いています。
高坂サービスエリア手前の地点は勾配が下り坂から上り坂に変わるため、無意識のうちに車のスピードが落ち渋滞していました。そのポイントは、15日午後1時前は渋滞が発生していません。
さらに、もう1つの渋滞ポイント。高坂サービスエリア出口の合流地点でも渋滞の原因の一つと言われていますが、渋滞は発生していません。
そして、鶴ケ島の出口が見えてきました。関越道上り車線に乗ってからおよそ30分。予定通り渋滞もなくスムーズにたどり着けました。
渋滞発生の1時間半前に通ることで、渋滞を回避することができました。
■“消防車”代理出動…救急車不足で
サイレンを鳴らし緊急走行する消防車。乗っている消防隊員は火災用の防火服ではなく、防護服に身を包んでいます。
向かった先は、住宅街。しかし、火が出ている様子はうかがえません。
駆け付けた先は、発熱し救急車を要請した68歳男性の自宅です。
実は、この消防車は、出払ってしまった救急車の代わりに出動していたのです。
蓮田市消防本部では、8月第1週の119番通報が先月のおよそ1.3倍に増加。救急車が足りなくなる事態が相次いでいます。
消防車では原則、患者の搬送ができないため、救急車の到着まで男性の容体を見守ります。45分後、駆け付けた救急車で搬送されていきました。
■お盆も発熱外来に電話殺到…離れた地区からも
お盆の期間中も診療を行っている、都内の発熱外来では、午前9時の開院とともに発熱を訴える人からの電話が鳴り響きます。
時には2台の電話で対応する場面もあります。
離れた地区から来たという患者は、ようやく予約が取れ来院したといいます。
医師:「お盆ですけど、外来予約どうでした?わざわざこちらに来て頂いたということは病院探しに苦労しました?」
患者:「はい、そうですね。他だと断られるところが多くて」
この患者は、金曜日に発熱したといいます。
患者:「発熱外来、電話したらお盆で休みだったので。とりあえず(家に)こもってたんですけど」
しかし、熱が下がらず、都の発熱相談センターに連絡しました。
患者:「こちらのウェブ予約を教えて頂いて」
医師:「紹介だったんですね。(診察の枠)空いていました?」
患者:「空いていたので、とりあえず予約を入れて」
医師:「多分ひょいと空いたところに、ひょいと入れられたんですね」
運よく予約が取れ、受診できたといいます。
■「余裕ない」一般の患者にも影響
影響は、発熱外来以外で来院した一般の患者にも出ています。
医師:「どうした?」
患者:「気付いたら薬がなくなっていて。予約が取れなくて」
医師:「ごめん、空いてなかったら電話ちょうだい」
定期的に通っている患者が、予約が取れずになかなか受診できない状況になっていました。
やまうちクリニック・山内忠男院長:「(お盆なので)余裕があるように設定しているんですけど、余裕がない状況になって。(感染者は)高止まりしているという印象ですね」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年8月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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