「リケジョと呼ばないで」 高校生制作の動画が波紋(2022年8月16日)
文部科学省は来年度の大学入試から、理工系分野に「女子枠」を創設するよう各大学などに促しています。
理工系専攻の女子が男子に比べて少ないためで、国を挙げて理系女子、いわゆる「リケジョ」養成に動き出しました。
■「リケジョと呼ばないで」動画 女子高校生が制作
そんななか、今、リケジョを巡る一つの動画が議論を呼んでいます。
生徒:「私には夢があるので、それに沿って進路を選択したいです」
先生:「今はやりのリケジョ?珍しいわね」
生徒:「『リケジョ』って、呼ぶのはやめて下さい。『リケジョ』って呼ぶのはやめて下さい」
先生:「悪気があるわけじゃないのよ?」
生徒:「なんで女子にだけ理系の場合、『リケジョ』って名前が付くのですか?男子の『リケダン』なんて聞いたことがありません。そこまで女子が理系に進むのが珍しく思われるのが、意味が分からないです。私のエンジニアの夢は、男子の夢と同じくらい大事なので、先生にも大切にして頂きたいです」
リケジョと呼ばれることに対して、異議を唱えるこの動画。制作した高校生は、この動画を通して、ジェンダーバイアスについて考えるきっかけになればと話します。
動画を制作した高校生:「女子だから、これやっていたら、すごいとか。男子だから、これやっていたらすごいとかではなく。別に、皆がそれをやって、普通の社会でしょ?というのが、ジェンダーバイアスがない社会だと思っているので。できる限り、そういう社会に近付けていけたら良いなと思う」
■現役の理系女子「とっつきにくい?」「不快感ない」
この問題提起にインターネット上では、「『リケジョ』という言葉により、少数派であった理系に、ポジティブに女性が進みやすくなったのは事実。そういうことも知ってもらえたらうれしい」「男女ではなく個人。属性ではなく一人ひとりが判断すべき問題」といった声が上がっています。
現役の理系女子は、次のように話します。
理系の学生:「理系の女の人でくくられているジャンル。そういう、とっつきにくい感じなのかな。(文系の女子と)そんなに違わないけどなと」「私自身は、そんなに不快感とかもなく、本当に理系の学部に入っているので。『リケジョ』って言われて、そうだなという感じ。自信を持って、学部に入学しているので」
(「グッド!モーニング」2022年8月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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