「想定内も想定外だった…」総理側近 内閣改造も旧統一教会と“接点”顔ぶれ続々(2022年8月15日)

「想定内も想定外だった…」総理側近 内閣改造も旧統一教会と“接点”顔ぶれ続々(2022年8月15日)

「想定内も想定外だった…」総理側近 内閣改造も旧統一教会と“接点”顔ぶれ続々(2022年8月15日)

 大臣7人に旧統一教会との関係が発覚している岸田新内閣。その後、新たに副大臣で9人、さらに政務官で10人に接点が明らかになりました。新内閣全体で、これまでに26人。国民の理解は得られるのでしょか。

 拍手に包まれながら経産省に初登庁した中谷真一新経産副大臣。

 中谷真一新経産副大臣:「(Q.旧統一教会との関係について説明を)自己点検したところ、その団体が協賛するイベントに出席してあいさつをしたということが分かりました。今後は国民の皆さんに疑念を持たれないように、その団体との関係を一切持たないということにしたいと」

 そのイベントに出席したのは4カ月前、今年の4月です。

 政務官も次々と関係が明らかになっています。

 山本左近新文科政務官:「夢の持つ力の大切さ。そして夢が持つ力の力強さ。私はそれを信じています」

 新たに文科政務官に就任した山本左近衆議院議員。複数回、旧統一教会や関連団体に祝電を送っていたことを認めました。

 山本左近新文科政務官:「今後の旧統一教会並びに関連団体との関係は一切、持たないということをお約束させて頂きます」

 文部科学省では、井出庸生副大臣も去年の衆院選で関連団体と認識しながら街頭演説に参加してもらうなど、選挙の応援を受けていたと明かしています。

 街頭演説の聴衆が増えれば、それだけ注目されているように見えるということなのでしょうか。

 野中厚新農林水産副大臣も…。

 野中厚新農水副大臣:「(Q.自身と旧統一教会との関係は?)今、現在はもうありません」「(Q.過去には?)アンケートもありますので調べたところ、選挙期間中に街頭演説にお越し頂いていたことは判明しました。友好関連団体に当時は知らなかったが出席していたということもありまして、今回こういった報道を受けて、以前のようなお付き合いは今後わきまえていく」

 新たに3人が就任した外務政務官では、3人のうち2人が関係を持っていました。

 高木啓新外務政務官:「(Q.旧統一教会との関係について説明を)秘書が2回ほど会合に出たということで、私の事務所の調査は終わりました。これですね、世界平和女性連合のパーティー。懇親パーティー」

 吉川有美新外務政務官:「(Q.旧統一教会に関連する会合に祝電を送った?)そうですね。過去に確認をしたところ、過去にそういったことがあったと分かりました」

 ちなみに外務省の三役では林外務大臣が過去、旧統一教会と関係が深いとされる世界日報の取材を受け、山田賢司副大臣は関連団体にパーティー券を購入してもらっていたほか、関連団体の行事にも出席していました。

 また、環境省の新三役も…。

 西村明宏新環境大臣:「著名な保守系の識者の皆様のフォーラムという認識で、宮城県の世話人を引き受けたというのは事実でございます」

 関連団体の世話役を務めた西村大臣のほか、小林茂樹環境副大臣がイベントの実行委員長を務め、柳本顕政務官は今年に入って2回、会合に出席しています。

 10日に行われた改造で、すでに旧統一教会との関係を認めていた7人の大臣は政権を去りました。

 ところが、新しい顔ぶれでは大臣では7人、副大臣で9人、政務官でも10人と、少なくとも26人に接点があることが分かりました。

 前倒しで内閣改造に踏み切った岸田総理大臣は、このような船出になることを予想していたのでしょうか。

 政治ジャーナリスト・後藤謙次氏:「一言で言うと『想定内だったけれども、想定外だった』と。岸田さんの側近は『中には関係者はいると思ったけれども、これほど多いとは思わなかった』と」

 岸田総理は当初、「議員がそれぞれ丁寧に説明していくことは大事」と述べるにとどめ、積極的に旧統一教会の問題に関与しませんでした。

 政治ジャーナリスト・後藤謙次氏:「非常に甘く考えていたと思う。きっかけは世論調査が急落して、そのきっかけに統一教会問題があった」

 岸田総理は議員に自己点検をし、関係を見直すよう指示を出しましたが…。

 政治ジャーナリスト・後藤謙次氏:「それでもふるいに掛けることができなかった。時間切れで突入してしまったというのが今回の人事ではないか」

 共同通信が実施した全国会議員712人に対するアンケートでは、選挙協力を受けたり、イベントに参加したりしていた議員は106人に上ります。そして、そのうちの8割近くを占める82人は自民党の議員です。

 政治ジャーナリスト・後藤謙次氏:「党としては頬かむりをして口をぬぐって、このまま歩いていけないだろうと。何らかのメッセージを国民に送らなければいけないだろうという声が徐々に高まってきていると言われている」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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