入院できず“命の危険”…“救急搬送困難”最多(2022年8月13日)

入院できず“命の危険”…“救急搬送困難”最多(2022年8月13日)

入院できず“命の危険”…“救急搬送困難”最多(2022年8月13日)

8月13日、東京の新規感染者は、2万3773人。
また今月起きた全国の「救急搬送困難事案」は6589件と過去最多となっています。
発熱外来を行うクリニックには…

(報告)
「まだ開院前ですが、待機場所は受診希望者でいっぱいになっています。」

喉の痛みで発熱外来にやってきた男性。抗原検査の結果は、陽性でした。
実は、この男性には、思い当たることが…

(医師)
「東北の夏祭りに5日から行かれたということですけど、これはお一人で行かれたんでしょうか。」
(男性)
「いや、うちのと一緒に。」
(医師)
「奥様と」
(男性)
「そうだね」

受診2日前に発症したという男性。発症前の旅先で感染した可能性が…。

(医師)
「新型コロナウイルス感染症の診断になります。10日間の隔離が必要になります。」

東京では連日、感染者数が前の週を下回っていますが…。

(東京ビジネスクリニック 内藤 祥 医師)
「お盆明けに一時的にこう小さな波がまた出る程度で、8月いっぱいを乗り越えれば山は越えれるのかなというふうには考えています。」

8日に“医療非常事態宣言”が発令された長野県。
現在長野県の一般病床使用率は69.7%。ですが、
東信地区では80%を超え事態はより深刻です。
佐久市の病院では、27の病床を確保して
いますが、それを超える31人が入院しています。

佐久総合病院グループ 渡辺 仁 統括院長
「確保病床以上に感染者がいるというところでは、その感染病棟以外で患者さんを診ざるを得ないというところがあります。普段以上にストレスがかかっているのだと思います。」

また、夏休みやお盆を迎えた今の時期、県外からの帰省者や観光客の受診が増えているといいます。

佐久総合病院グループ 渡辺 仁 統括院長
「いざ来てから感染したとなると、実際にはホテルに戻れなかったり、公共交通機関を使って帰るわけにはいかないので、その辺の県外からの方、来る方については非常に対応を苦慮する場合があります。」

入院患者の増加で自宅療養を余儀なくされる人も…

(80代女性)
「(ゴホゴホと咳)」
京都府内に住む80代の女性です。新型コロナに感染し、
一時、命に危険が及ぶまで重症化しました。

(KISA2隊員)
「立つで、せーのでよいしょ!」

(KISA2隊京都隊長よしき往診クリニック 宮本雄気医師)
「治療を介入して2週間くらい経ちましたけども、最初はもう意識も朦朧としてる状態でしたけども、今は意識も回復して、食事も元気に食べれるようになってっていうところまで回復してきました。」

こうした高齢者の病状悪化は、新型コロナによる重症化ではなく持病との関係で起きるのが第7波の特徴だといいます。

(KISA2隊京都隊長よしき往診クリニック宮本雄気医師)
「コロナと何かの病気ですよね。合併してしまって、より悪くなる。そして、なかなか病院にアクセスできないのでそれが悪くなってしまうというケースが非常に多いかなという風に思っています。」

サタデーステーション 8月13日OA
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事