「ギリギリまで走行しようという人が増えている」ガソリン価格高騰でアメリカの高速道路に立ち往生の車が急増｜TBS NEWS DIG
アメリカではいま高速道路上で立ち往生してしまう車が急増しています。それを引き起こしている大きな理由の一つが歴史的な物価高なんです。
南部バージニア州にあるロードサービス業者。パンクや事故など、救援の依頼があればすぐに現場に駆けつけますが、最近特に増えているトラブルがあるといいます。
記者
「いましたね、いましたね」
高速道路の路肩に止まった車。
業者が取り出したのは燃料の携行缶でした。車のトラブル、それは燃料切れだったのです。
ガソリンを給油し、現場に到着してから5分足らずでトラブルは解決しました。するとすぐに別の車からも燃料切れを起こしたという救援依頼が。
記者
「黒い車も路肩で停車してしまっています」
この日は午前中だけで同様の依頼が4件ありました。
アメリカ自動車協会によると、今年6月に救援要請があった燃料切れの発生件数は5万7000件あまり。去年と比べ1万5000件も増えています。その理由は・・・
ロードサービス業者
「交通量が戻ってきたことに加えてガソリン価格の上昇が原因ですね。一定量のガソリンでギリギリまで走行しようという人が増えている」
アメリカで10日に発表された7月の消費者物価の伸び率は、8.5％と歴史的な物価高が続いています。なかでもガソリン価格は1年前から44％も上がっていて市民の悩みのタネになっています。
記者
「こちらのガソリンスタンドでは1リットルあたり175円前後で販売されています。満タンに入れない人も少なくありません」
ガソリンスタンドの客
「20ドル分だけ入れました。満タンだと50～60ドルかかります」
大学などの調査では、ガソリン高騰を受けてドライバーの44％が給油の際に「満タンにしなかった」と回答。ガソリン価格を気にして満タンにしない人が相次ぎ、それが燃料切れ多発の一因になっているのです。
アメリカ バイデン大統領
「インフレ対策はまだまだ続くが正しい方向に進んでいる」
インフレ抑制に自信を示したバイデン大統領。ガソリン高騰と路上のトラブルは今後どうなっていくのでしょうか。
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