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“第7波”お盆シーズン検査に行列 入院基準見直し「ベッド回り始めた」(2022年8月8日)
8日、東京都が確認した新型コロナウイルスの新たな感染者数は1万7884人でした。8日時点の重症者用の病床使用率は33.3%で、前の日から0.9ポイント上がっています。こうしたなか、重症者を診る病院では入院や退院基準の見直しに踏み切りました。
第7波での“お盆シーズン”を迎えた東京。
都内の主要な駅などで無料検査場が設置されました。今月18日まで予約が必要です。
ピークは見えてきたのでしょうか。8日に都内で確認された感染者は1万7884人です。3日連続で前週の同じ曜日を下回っています。
ピークが見えない現場もあります。
千葉大学病院・感染制御部長、猪狩英俊医師:「千葉県もやはり患者数が多い高止まりの状態が続いておりますし、まだまだ楽観できない状態が続いていると考えています」
重症・中等症を診る千葉大学病院。重症患者を中心に、コロナ病棟以外の病床も埋まりつつあります。
千葉大学病院・感染制御部長、猪狩英俊医師:「本来はコロナ患者さんを受け入れない病棟なんだけども、やむを得ず入院してもらっている病棟6人ほどおります。コロナ以外の基礎疾患に付随して患者さんの病態も重くなっているという方がたくさんいます」
入院患者21人のうち3人が重症者です。人手不足も輪を掛けます。
千葉大学病院・感染制御部長、猪狩英俊医師:「大体、先週だと一日100人近くがコロナに感染したり、関連で休んでいます。7月はじめ、コロナの流行が立ち上がる前だとコロナ関連で休む人は10人もいませんでしたので」
感染者数のピークから遅れてくるといわれる重症者数。オミクロン株も例外ではないようです。
全国の重症者数を見ると、徐々に増加傾向にあることがみて取れます。
千葉大学病院ではベッドの効率運用のため、ある決断をしました。
千葉大学病院・感染制御部長、猪狩英俊医師:「これまでは明確な基準は設けていなかったが、これを厳密に運用を切り替えることにしました」
入院する際、血中酸素飽和度などの基準を厳格化しました。さらに、退院基準は緩和しました。
千葉大学病院・感染制御部長、猪狩英俊医師:「よくなった患者を中心に自宅療養に切り替えたり、当該診療科ベッドに移って、感染対策をしっかりして診てもらう体制を取りました」
退院はこれまで原則10日としていました。それを症状が回復した時点で退院を検討し、病床を効率よく回すようにしました。
千葉大学病院・感染制御部長、猪狩英俊医師:「抗ウイルス薬レムデシビルの効果はある程度示されているので、リスクを軽減したうえで退院ということを考えています」
自宅療養に移った患者も重症化したら再度入院させるなどのケアもしています。
千葉大学病院・感染制御部長、猪狩英俊医師:「ベッドは回り始めたと思います。退院した後に亡くなる人はいないので、一定の成果は上がっているのではないかと思います」
病院に頼らず“自衛”の意識も高まってきたのでしょうか。
解熱剤の売り上げは1カ月前の1.7倍と急増。検査薬に至っては4倍近くに伸び、コロナ禍最大の売り上げとなっています。
感染への備えに購入する人や医療機関で受診ができず、自分で薬を購入する人などが増えたとみられます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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