「ガダルカナルの戦い」から80年 日米激戦地・ソロモン諸島で影響力強める中国 米中主導権争いの舞台に|TBS NEWS DIG
太平洋戦争中、日米が激しく戦ったソロモン諸島での「ガダルカナルの戦い」から80年。現地ではいま、中国が影響力を強めていて、新たな主導権争いが始まっています。
ソロモン諸島・ガダルカナル島。日本政府の主催できのう、慰霊式典が行われ、ソロモン諸島やアメリカの政府関係者などおよそ200人が出席しました。
鬼木防衛副大臣
「戦後、一貫して友好関係を築いてきたソロモン諸島とのさらなる関係強化に尽力して参ります」
1942年8月、旧日本軍とアメリカ軍の激しい戦闘がはじまり、2万4000人以上の日本兵が飢えに苦しむなどして犠牲となりました。
そのソロモン諸島でいま影響力を強めているのが、中国です。
首都ホニアラ市内では、中国の援助によって巨大スタジアムの建設が進められています。
開発途上国の中でも、特に貧しいソロモン諸島は2019年、36年間続けてきた台湾との外交関係を断絶し、中国と国交を樹立。今年4月には中国と安全保障協定を結びました。
しかし。
記者
「いまだにこのように焼けただれたままとなっています」
実はこの建物、中国系住民が住んでいたということです。
去年、中国寄りの政府の外交姿勢に対し、首相の退陣を求める大規模なデモが発生。一部が暴徒化し、中国系住民が多く住む地域で放火や略奪が起きたのです。
地元住民
「国民は政府が中国を呼び寄せていることに同意していません」
有力野党議員は、現政権は国民の同意を十分に得ずに決断を下していると指摘します。
野党 ケニーロレアー・ジュニア議員
「ソロモン諸島では、外交関係より生活や文化が重要です。台湾との間で起きたこと(外交関係の断絶)はとても悲しいことです」
80年前、日米が戦火を交えたこの地はいま、資金援助などを通じて接近をはかる中国とアメリカなどとの主導権争いの舞台になっています。
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